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SHERBETSのライブに行ってきました。


 5/28(土)、梅田Shangri-Laで行われたSHERBETS「欲望の種類 TOUR」に行ってきました。

 ここ3年ほど例のアレのせいでライブハウス的な場所に足を運ぶことが無かった為、ライブに行ったのは2019年12月に京都にサンタラのライブに行って以来でした。
 
 ライブに行った経緯や僕のベンジー愛的な部分は読み返して気持ち悪かったので割愛します。 


<ライブ会場>

 ライブ会場は梅田のShangri-Laでした。

 よく名前を聞くライブハウスではあるのですが、梅田のスカイビル方面へ行くのが嫌すぎて(何もないハズレのオープンワールドゲームみたいな場所だから)一度も行ったことはありませんでした。

 しかし行ってみるとスカイビルに行く時に通る地下通路を出て道沿いに左に行けばすぐ着き、阪急梅田からでも15分もかからず着くことができかなり行きやすかったです。

  会場内も「入口」「物販」「扉」「ドリンクコーナー」「フロア」「ステージ」と、物の配置が死ぬほどザックリしていてよかったです。


<客層>

 高校の頃(2000年代初頭)から「ベンジー観」が変わっていない僕にとって(老害)、ベンジーのファンは、「男性も多いが、女性も少なくない」というイメージでした。ロックは好きだけどバンプやアジカンみたいなナヨナヨした連中が嫌い、でもメタルやパンクに行くほどでもないという男女が聴くのがブランキーでありベンジーと思っていました。

 なので28日も客層的には男6:女4くらいかな、と思っていたのですが実際は 

・いかにもベンジー好きそうなおじさん:「4」
・そこそこベンジー好きそうなおじさん:「3」
・イメージしてたベンジーファンの女性:「3」

というような比率でやや男性の方が多い感じでした。いかにもベンジー好きそうなおじさんは青春時代にリアルタイムでWANDSさん等と同じ文脈でブランキーを聴いててそのままずっとファンでいるような、なんかそんな感じのオーラが出てるおじさんです。そこそこベンジー好きそうなおじさんはアメ車とか、ロックとかなんかああいうベンジーが好きそうなものをベンジー経由で全部好きになったっぽい雰囲気のおじさんで人間として浅井健一を尊敬してる感じの人です。「そこそこ」というのは音楽というより人間性の方に好きの比重が向いているという意味です。いずれにせよクリーピーナッツとか聴いてそうな世代はマジで存在してなかったです。ベンジーの曲はカッコよさが高周波すぎて、クリーピーナッツとか聴いてそうな世代の聴力では聴き取れないのかもしれないですね😄




<セットリスト>

 セットリストについては、この記事を書いている5/31時点でまだツアーが続いており、SHERBETSのライブに行くのが初めてで、5/28に「普段はやらない曲」的なサプライズ的な曲が演奏されたかどうかわからない為割愛させていただきます。


<レポート>

 入場はスムーズで、ライブハウス内の床に貼られている立ち位置のテープが白色で見にくい以外は何もトラブルなく入場出来ました。コロナ対策としては何の意味もないくらいお客さんは入っていましたが、いい感じに前後左右の空間があってライブとしては非常に見やすい、いい感じの間隔が空いていたと思います。整理券もかなり後ろの方だったんですが、前の列の最後尾が謎に空いていて、スタッフの方がガンガン誘導していたので結果100番くらい前の場所で見ることができました。

 開演は1、2分遅れたかもしれませんが問題なく始まりました。
ライブ始まる前にボーッと立ってるのも久しぶりでしたし、整理券がいるようなライブも久しぶりだったので、いろんな「こんな感じだったな・・」を感じながらの開演でした。

 SHERBETSの面々が出て来たとき、そしてそれからライブが終わるまでずっと、ベンジーが地球に存在していたのが事実だったということがただただ感動的でした。仲田さん、福士さん、外村さんが存在していたことも感動的でした。もうすぐ還暦を迎えるベンジーは老いてなおどころかますますベンジーになっていってるような雰囲気で、終始ベンジーらしさを振りまいていました。しかしそれがあまりに凄かったのでかえって高校の頃とか、ベンジーがJUDEでバリバリやってて、ナメた記事書いたロ◯ノンの記者事務所に呼び出してボコボコにしてた頃にライブを観れていれば・・という気持ちも浮かびました。

 演奏曲は、やはり新譜のツアーなので新譜の曲中心ではありましたが、新譜の曲の中でライブでは絶対やらないだろうな・・と思っていた「おフランス」が演奏されるという嬉しいサプライズがありました。

 タイトルからして変な曲ですが、正直アルバムで聴いているときは、悪い曲ではないけどお遊びで作ったようなテイストがあるから、ライブではやらないだろうな・・と思っていたんですが、ちゃんとライブで謎歌詞「パリ 冬 めちゃ さむ」が聴けて感動しました。当日演奏された新作の曲の中でも1、2を争う盛り上がりだったのではないかと思います。




<演奏について>

 バンドの演奏は…僕はSHERBETSは、というよりベンジーの傾向として、音楽ジャンル的にも「ライブ重視」「演奏バリバリ」なタイプのミュージシャンと思っていたのですが、実際ライブを観てみて思ったのは、ベンジーは演奏するのも好きだけど、少なくともSHERBETSというバンドでは、曲という形で自分のメッセージとかコンセプトとか、言いたいことをこっちに伝えるために演奏されているんだなということです。全体的に「ロックバンド的な演奏」というよりは「曲を伝えるための演奏」に重きが置かれているように聞こえました。

 また、ここから、僕はずっとSHERBETSのメンバーは、ブランキーやJUDEと比べると主張しない、支えるタイプの個性のミュージシャンと思っていたのですが、この点についても実際ライブで観ると「だからこのメンバーなのか。」という納得がありました。


<MC>

 数回あったMCではベンジーがメンバーを1人1人紹介しながら(なぜか)特技を聞いて行くというコーナーがあり、

仲田さんが「飲酒喫煙」
福士さんが「道草」
外村さんが「運転」

そしてベンジーが「物理」と「みんなを和ませること」でした。

 仲田さんの「飲酒喫煙」については、ベンジーが「本当は別にあるけど、本人がいつも忘れるから僕が訂正します。」と言って「ボーリング」に訂正していました。その後、仲田さんの方から最高スコアの発表がありましたが、ベンジーは自分から振った割にピンと来てなさそうでした。僕も全然わかりませんでした。

 福士さんの引越し・仲田さんは友達の外国人から「恵比寿のミッキー・ローク」と呼ばれているなどの怪情報もありました。

 仲田さんは情報がもたらされた後、「今のミッキー・ロークはちょっとアレだからさ・・」みたいなことを言っていましたが、ベンジーには「自慢。」と一喝されていました。

 観客にクリーピーナッツ世代が1人もいなかったので場内の誰もが「ミッキー・ローク」というフレーズを違和感なく受け入れ、笑いに包まれていましたが、令和に「ミッキー・ローク」というフレーズでこれだけの人数の人間が一斉に笑いに包まれる空間が異常だということに誰も気づいてなさそうでした。


アメリカの仲田憲市


<総評>

よかったです。(久しぶりにライブに行き、生でベンジーを観ることができ、ベンジーのおもしろ名古屋弁MCを聞けたため)

 ベンジーのファン(SEXY STONES RECORDSの支持層)が女性ばかりではないということがわかったり、ブランキーの頃からずっとベンジーのことが好きそうなおじさんがこんなたくさんいるのかというのも驚きでした。

 ベンジーの楽曲のカッコよさが高周波すぎてクリーピーナッツ世代に聴き取れないのは本当に残念ですし、SHERBETSのベストでもブランキーのベストでも何でもいいのでベンジーの関わった音楽を一度聴いてみてほしいなと思いました。といってブランキーはサブスク解禁されてないからJUDEかSHERBETSを聴くしかないので一番カッコいい頃のベンジーを聴く手段は無いんですけど・・。

おわり






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