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10年後の私へ。

片付け物をしていたら、高校生の頃の文集が出てきた。

高校3年生の時に書いたものである。

「10年後の私へ。」

元気ですか?18歳の私から10年後の私への手紙を書くことにします。

18歳の私は、色々悩んでいて、それでも楽しく高校生活を送っています。

10年後のあなたは楽しい毎日を過ごしてますか?

どんな仕事をしているのかな?
好きな人はいるのかな?

もしかしたら、結婚なんかして苗字が変わってるのかな?
もしそうなら、ダンナさまは優しい人ですか?
ひょっとしたら、子どもなんかもいたりするのかな?
もしそうなら、子どもは可愛いですか?
いいお母さんになれてるのかな?

18歳の私は、3高なんて要らないから、好きな人と結婚したいという夢を持っています。

あなたはその夢を叶えてくれてますか?

10年後、28歳の大人になっていても、泣きたい時や苦しい時があるでしょう。

大人になってもあなたは私。
色々悩み続ける人間なのでしょう。

頑張ってね。大人の私。
それではまた。10年後に。

早く大人になりたいと願っていた18歳の自分に20年余り経った今、再会した気分である。

10年後に会えずにいた28歳の頃は、ドカ弁が3歳。

こんな手紙を書いたことなど思い出す余裕もなく、ひたすら育児と仕事に追われていたからだと思う。

18歳の頃の自分に再会して今思うこと。

人間やっぱりあまり変わることはないのだなと思う。

「3高なんて要らない」には吹き出してしまった。

当時、結婚するなら3高男などと世間では言われていた時代だったのだ。

高身長、高収入、高学歴。

これが揃った男が良い男ともてはやされていたバブル終末期。

周りの女の子たちは、身長175センチ超えじゃないと付き合わないとか、やっぱりいい大学行ってる子のコンパの誘いは絶対外したくないとか、そんなことを絶対条件のように、それこそ歌の文句のように宣言していた。

そんな時代の中で、そういうことになんの興味も持てなかった自分は、高身長でもなく、金持ちでもなく、勉強はイマイチでも懸命に汗を流してバイトし、ママから貰うおこづかいからではないお金で、自分に贈り物をくれるような男の子のことが好きだったのだ。

3高は要らないから好きな人と結婚したい。

この夢は叶ったことになるのだろう。

夫になったスナフキンは3高男ではなかったが、どんな状況になっても生き残れるサバイバル男であり、何よりハートが強いのが持ち味の飽きない男なのだ。

3高男を狙う一流思考の強い体質じゃなかった18歳の自分を褒めてやりたい。

「41歳の私から18歳のあなたへ。」

あなた、見る目あるね!
めでたくあなたの夢は叶ってるから、そのまま自分の道をガンガン突き進んでいきなさいね。

途中、けっこうえらいこっちゃな事が待ち受けてるけど大丈夫、乗り越えられるから泣かないで。

ひとつだけ言っときたいことは、沖縄の海に2年後行ったら調子に乗ってサンオイルなんか塗って、海に浮かんだりしないで!シミになるよ。

もはや取り返しはつかないが、一応伝えておくことにしよう。

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