独歩青天。
独歩青天。
好きな言葉である。
人によって様々なとらえ方がある言葉であると思うが自分は好きだ。
天気の良い日に青空を見ているととても気分がよく幸せな気持ちになる。
空が美しく青く澄み渡っていても、どこかで寂しい気がするのは何故なんだろうと考えることがある。
自分は母であり妻であるが、それとは別に自分で選んだ道を歩いていて、その道には家族や友人もいない。書の道である。
人恋しい気持ちもあるが、この道は自分だけの決めた道なのだから、寂しい気持ちを味わうことも仕方ない。
自由に空想しながらあの作品を書きたいのだと強く念じてみたり、あれは思ったように書けなかったからもう二度と書かないと頑なになってみたり。
そんな面倒くさい自分を持てあますとき、つかの間の癒しを与えてくれるのは、家族に作る日々のごはんや弁当作りだったりする。
「美味しい!」という言葉をかけてもらうと心が和む。
だから美味しい料理を食べたときは、今度家族や友人に作ってあげようと美しく盛られた料理を目や舌で味わい、イメージを膨らませながら再現しようとする。
この一本の道を信じ、どこまで歩いていけば満足できるのか、自分の道に眩い光が差し込むのかと悩み迷いながらも歩いていくしかない。
書を書くのは自分を表現することであり、自分の生きている証なのだ。
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