見出し画像

ちゃっかり、しまむらでアセる。

今日はちゃっかりと一緒に「しまむら」に買い物に行ってきた。

しまむらの服は安くてかわいいのが結構あるらしいが、近所になくてなかなか行く機会がなかったのである。

今月の末から4泊5日でちゃっかりが自然学校に行くのである。
5年生で長らく親元も離れ、精神的な自立を促すためのプログラムがちゃっかりの小学校では恒例行事として行われているのだ。

通常はこんな寒い時期に行くものではないのであるが、今年に限ってこの時期になってしまったそうである。

ドカ弁の時に使ったもので間に合うはずだったのであるが、全て冬仕様の持ち物を準備しなければならなくなり、どないすんねんなぁと思っていたところ

「ママ!みんなね、”しまむら”で買ったらしいよ!ちゃっかりも”しまむら”に連れて行ってちょうだい!」

こう言いだすではないか。

「しまむら?この辺にあるん?」夫に聞いてみたところ、ネットで調べてくれたのである。

「あ!結構近くに出来てるで!今日の広告の品はこれ!」

そうと分かれば、いっちょ行ってみようではないか!ということで、初しまむらにいそいそと出かける運びになったのであった。

店内はかなり広く、いきなりちゃっかり好みのフワフワの白いコートやらピンクのニット、ワンピなどが店頭に飾られていて、興奮マックスのちゃっかり。

「うわぁ~!かわいい!!あれ!?これJSガールの〇〇ちゃんが着てる!!」

なんと、JSガールのモデルさんがしまむらの服でオールコーディネートした写真が洋服の上に飾られているのである。

「へー!ここの棚のこの服、全部売り切れてるで!」

夫がこう言って教えてくれた棚の前に行ってみると、やはりJSガールのモデルさんが着ているものであった。

「あ!これも可愛い!こっちも欲しい!!あれ?これクラスのAちゃんが着てたやつー!うん!?これもNちゃんが着てたやつー!!」

そうか。みんなJSガールのモデルさんが着てる服を「しまむら」でGETしていたんやなぁ。「しまむら」の商売の上手さを知ったのであった。

「とりあえず準備しなあかんものを全部チェックしながら買っていかんと、いくら時間あっても足りひんよ!」

靴下、下着、パジャマ、ズボン・・・。様々なものを準備チェック表を見ながら籠にポンポン入れていくちゃっかりと自分。

重い籠を必死で担ぐ夫。

ようやくお会計の時を迎え、レジにドスンと籠を置いて会計をしてもらう。

するとちゃっかりの様子がおかしいのである。

「どうしたん?お腹でも痛いの?」

「ううん。違うの・・・。ママ、しまむらっていっぱい買っても安いんよね?」

「なんで?まぁいっぱい買ったらそれなりになるよ。」

こう返事をし、レジのお姉さんがピッピとバーコードを通していく前で待っていたのだが、レジの液晶に7000の文字が見えた途端、ちゃっかりが声を上げた。

「えー!えっ?えー!?」

「なんやねん!ビックリするやろ!どうしたんよ!?」

するとこう言いだすではないか!

「ちゃっかりね、しまむらって安いってみんなが言うからここで買いたいってお願いしたの!でもね、もう7000円もなってるし、まだまだ籠の中に服があるし・・・。安くないなーと思ってビックリしたの!」

焦って顔色が悪くなっていたのは、なんとお会計の金額が自分が想像していたものよりどんどん高くなっていくことだったようである。

「お会計13600円でございます。」

「13600円!!!ひゃー!!」

大声を上げるちゃっかり。

夫と思わず苦笑である。レジのお姉さんも笑いをこらえて肩を震わせている。

大袋を両手で抱えて店を出てから、ちゃっかりに声をかけた。

「ちゃっかり。お金ってね、使うと減るものなんよ。安いものやからっていっぱい買ったらお金はかかるんよ。欲しいものをお得に買うのは賢いけど、いらんものをいっぱい買うのは”安物買いの銭失い”っていうねんな。」

「うん、ただ可愛いからと思っていっぱい籠に入れてしまっててん。今度からは考えて買い物するように気をつける!!」

初しまむらでの買い物は、ちゃっかりの心に何かを残したようである。

ここから先は

0字
この記事のみ ¥ 200

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?