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デキJOY

受験生のドカ弁。

全く緊張感がなく困ったものである。

その上毎日夜になると、けったいな歌声が聴こえてくるのである。

「ありの~ままの~」

nanaというアプリに向かって歌うドカ弁の声である。

「体育と音楽は任せとけ!HEYHEY!!」のドカ弁。

自画自賛の歌手気取りなのである。

受験生にも息抜きは必要やから!などと友達とカラオケに行く約束をしてきたのであるが、予約をしてくれというではないか。

カラオケ店の会員証なるものを作っているドカ弁。

そこに書いてある電話番号に電話するunimam。

トゥルルル~トゥルルル~・・・

いくら呼び出しても誰も出てきやしないのである。

切ってやろうかと思った途端電話が繋がったのだ。

「はーい!!カラオケ○○です!」

軽いノリの女の子の声である。

「すみません、明日のお昼に予約したいunimamですが。」

「あー!会員番号いいっすか!?」

「えー番号は○○○○です。」

「ご利用時間はいかがしますかー!?」

ドカ弁、何時間にするん!?

受話器を押さえて確認すると3時間という。

「3時間でお願いします。」

「あーい、3時間で!お部屋はJOYですか、DAMっすか!?」

再び受話器を押さえてドカ弁に確認する。

「絶対JOYで!!」と答えるドカ弁。

「あのーJOYで!絶対JOYがいいんですけどー!」

こういうと、ノリの軽い女子店員からこんな返事が。

「あーJOYっすかー。予約いっぱいなんですよねー!空いたらJOYのお部屋にご案内でいいですかね!?」

「仕方ないですね。そしたら部屋が空いたら、出来ればJOYでお願いします。」

「了解です!デキJOYで!3時間で!ありがとうございます!!」

デキJOY=できればJOYSOUND

またきた。略語っていうのか、こういうのも。

以前も夕刊UNIに書いたが、我が家のちゃっかりが女子幼稚園児のことをJYと呼ぶことに驚いたのであるが、「できたらJOYSOUNDで」を”デキJOYで!”は衝撃が強すぎた。


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