残り福。
本日、残り福を頂きに十日戎に行ってきた。
関西では、えべっさんと呼ばれている。
昨年10月にオープンしたEtsyショップ『UNSENDObyUnimam』の更なる飛躍を祈願しに生まれて初めて商売繁盛と家内安全の札が付いた一番小さな熊手を購入した。
先ずは小さなものからコツコツと!の精神である。
そして、耳の遠いえべっさんに願い事がよく聞こえるように、神社の裏にある小さな鳥居をくぐり抜けて、その先にある木の板を木槌で叩くという何が何やらな儀式まで済ませてきたのだ。
『こんなもん通り抜けれる⁉︎』
焦る自分に巫女さんが大丈夫だと自信を持って満面の笑みで仰るので、ええい、ままよ‼︎と気合いで鳥居をくぐり抜けるunimam。不安げに見守るドカ弁とちゃっかり。
何とか無事鳥居をくぐり抜け、巫女さんに言われるまま、お賽銭を入れて木槌で板をバンバン叩く。
すると後ろに並ぶ人から爆笑の声が。
巫女さんに『ようお参りでした〜』と言われて振り返ると、ドカ弁とちゃっかりが顔を覆っている。
『めっちゃ恥ずかしいし!ママ、なんぼえべっさんが耳遠いってゆーてもあんな思いっきりガンガン叩くってな‼︎周りの人みんな爆笑してたやろ!』
知らんよそんなん。
お願いごとがよく聞こえるように、木を叩いて知らせてくださいって言ってはるのだから間違いではないのだ。
さらに願い事を木に書いて納めるものも発見。
200円の祈祷料と願い事と氏名、年齢を書いた木札を指定の箱に入れて手を合わせて祈る。
受験生のドカ弁が何を思ってか、このデリケートな時期におみくじを引くと言い出した。
『チャレンジャーやなぁ!凶が出てもギャーギャー言わんといてよ!』
そう念押ししておみくじを引いた結果、なんと大吉であった。
残り福とは。
『我先にと人を押しのけるよりも、人と争わず遠慮深い人にこそ幸運があるということ。』
自分自身もドカ弁も今こそ踏ん張り時である。
生まれて初めて買ったこの一番小さな熊手で、思慮深く、コツコツと福をかき集めていきたいものだ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?