さつま。
本日は鹿児島県人会の集まりである、関西鹿児島ファンデーに行ってきた。
大阪の京セラドームはものすごい人だかりで、あまりの熱気に圧倒された。
さつまの旨いもんが大集合!とばかりに至る所食べ物の屋台だらけである。
ドームの中にはレジャーシートを敷いて、さつま揚げなんかをつまみに焼酎を飲んでいるおじいちゃんがいっぱい。
赤い法被を着た世話役の方々は、皆さんむちゃくちゃ声がデカい。
『わんーは』
『おいはー』
『じゃっどんっ‼︎』
何が何やらであるが、お国訛りを前面に出してお喋りする姿はとても楽しそうである。
『なぁなぁ、‘わんーは’とか‘おいはー’とかは‘自分はー’って言ってるんやなってわかるんやけど、‘じゃっどんっ’は意味わからん!なんて意味?』
スナフキンに質問してみた。
『but also‼︎』
なるほどなるほど‼︎
『ってゆーかー』とかそんな感じで使っていたのか。
一旦ドームの外に出てお昼ごはんを食べたのであるが、球場の外に並んだベンチには灰皿が設置してあったので、ごはんを食べた後、一服していた所、奄美大島出身だというおじいちゃんがやって来たのである。
『すごい人やね‼︎』
おじいちゃんは美味そうにタバコを吸いながら声をかけてきたのだ。
『そうですね〜。』
『鹿児島県人会で来た人かね?』
『はい。主人のお父さんが鹿児島県人会してはるので招待されて来ました。』
『ほー‼︎わんはなー奄美大島よ!県人会で来たんやけども。鹿児島だけよ!こんな団結力が強いのは‼︎』
『そうですね〜。すごい人ですよね〜。』
『沖永良部辺りはもっと結束が固いんよー‼︎政治も企業も‼︎』
聞けば、衆議院議員の大先生が東京で開かれたパーティーで、乾杯の飲み物にビールを出したらしい。
すると、そのパーティーに呼ばれていた酒造組合のエライさんが烈火のごとく怒り出したのだという。
鹿児島と言えば芋焼酎。
何をビールなんか出しとんじゃ‼︎ボケ‼︎誰のおかげで当選できたと思っとるんじゃ‼︎
こんなお怒りの言葉を薩摩弁でまくし立て、衆議院議員の大先生は真っ青になったそうだ。
パーティーに参加していた方はさぞかし驚かれたに違いない。
そう言えば、京セラの会長である稲盛和夫さんも鹿児島出身の方であるが、郷土愛が強く、鹿児島に雇用を産み出すために、工場を作ったという話を聞いたことがある。
皆が故郷を愛し同郷の者が、より活躍し、発展していくよう一丸となって協力を惜しまない県民性なのだろう。
『えらい長々とおじいが喋って悪いことやったね‼︎』
そう言っておじいちゃんは立ち上がり、千鳥足で再び会場に戻って行った。
あれ?
おじいちゃんだいぶん酔ってたのか‼︎
薩摩訛りが激しくなるほど、芋焼酎は魅惑の味なのだろう。
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