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卒業式。

昨日はドカ弁の卒業式であった。
朝から準備に追われ、突風吹く冬空のもと卒業式に出かけたのである。

いざ卒業式が始まった。ともかく寒くて仕方ない。

しかし子どもたちが懸命に頑張っているのだと寒さの中、親も先生方も耐えた。

在校生送辞が簡潔で感動的でまさにええ塩梅の時間配分であった。
キラリとしたセンスで卒業生、保護者、先生方の涙を誘ったのである。

それに対しての卒業生からの答辞が非常に残念であった。

脈略なく続く箇条書きのような時系列に沿っただけの話が延々と続く。

さらには個人的なメッセージを我が親のみに訴えかけるようなくだりが続いた。どんどん自分に酔っていくのがわかるような。ポエムのようである。

延々と続くこのヘタクソで長すぎる答辞にヒソヒソとブーイングの声が上がり始めた。来賓のお偉方の頭も揺れ出した。

「いくらなんでも長すぎちがう?」

あまりに長すぎてトイレが我慢できなくなった人も出てきたのだ。

先生は事前に原稿のチェックをしていなかったのであろうか?

それとも先生が作ったつまらない時系列の報告書のような文章に自分でさらに盛った原稿?

後にも先にもこんなけったいな答辞を聞いたのは初めてである。

卒業生の合唱で式は感動的な終わりを迎えることができたのがせめてもの救いであった。

卒業式終了後、同級生たちからはブーイングの嵐だったそうだ。

「なんやあの答辞は!!長すぎて涙がひっこんでもたやんか!」

こんなブーイングをものともせず、答辞という名のポエムを読み切ったその子はツイッターにこう書いていたそうだ。

「答辞20分!!みなさんすんません!でもみんな感動したって言ってくれてよかった!」

嘘つくな!!!

ドカ弁の同級生の総ツッコミがあったのは間違いない。


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