黒豆。
ちゃっかりの『買った豆は嫌!』発言から端を発し、本格的なおせち作りコースに向かうunimam家。
本日12月30日は、しめ飾りや鏡餅、正月花を飾る日である。
地方によって様々な風習があると思うが、自分たちが住む地方では、12月31日は、今年も最後のお終いの日として、お終いの日の一夜飾りは避け、30日にお飾りをするのである。
そして、長時間コトコト煮込む黒豆は、30日に作り終えるよう毎年決めている。
6時間〜8時間ガスの弱火に鍋をかけていると、約2時間半くらいで自動的にガスの火は消える。
ピー!というガスが消えた音が聞こえたら再び着火しないといけない。
2時間半に1回の為に鍋に張り付くのもアホらしいので、その間に明日の煮しめの下ごしらえをキッチンで少しずつ進めるのである。
『やっとけば、明日がラクやからいいわぁ!』
ひとり言をつぶやきながら、梅花人参の型抜きや、矢羽根絹さやの下ゆで、手綱こんにゃくのアク抜きに、鶴の子芋、亀甲竹の子、笹ごぼうの飾り切りまで、ひたすら黙々と作業をしていると腰にくる。
なんてことはない。
明日やることを前倒ししてやっているだけである。
隙間時間を利用して効率良くと言えば聞こえはいいが、何もせずジッと待っているのが苦手なだけで、つくづく貧乏性やなと思う。
まぁ、黒豆を正月に食べるのは、マメに働けるようにという意味があるのだから、豆を煮ながら、マメに働いているのは間違いではないのである。
明日に向けて今夜はhuluを観るのを我慢して寝よう。
毎日そう思いつつ、意地になって食べ過ぎてしまう豆のように、あとちょっとだけなどと言いながらhuluを観て、炬燵で朝を迎える自分はただのアホである。
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