①1973年のある日
1973年生まれである。現在40歳。
「いつのまにこんな年になったんやろ!」
同い年の友達と誕生日がくるたび、いつも驚くのである。
まったく人生なんてあっという間に過ぎていくものなのだと思う。
先日から、幼きころのunimamの写真をこちらにあげさせてもらっているが、今、溜まった荷物の整理を毎日少しずつ行っているのである。
どんどん出てくる昔懐かしの思い出の品々。
通知表、幼稚園の月謝の集金袋、表彰状、ヘタクソなお絵描き。
それはもう、”どんだけ物持ちええんや!”と驚くほどの古びた懐かしいものたちが続々と出てくるのだ。
結婚してから今まで、ろくに見もせずにいた思い出のカケラたち。
全て母が取っておいてくれたものばかりである。
大切に育ててくれたのだなと今になって親不孝してきた若かりし日々を悔い、反省しきりのunimamである。
数々の思い出のカケラの中でも衝撃的だったのは、生まれた日の新聞であった。スポーツ新聞ではない。全国紙である。
黄ばんでいて、そっと扱わなければポロポロと破れ落ちてしまいそうな新聞紙。
今の新聞よりも、ものすごく文字が小さくて読みにくい。
ただ、非常に面白く、もうネタの宝庫のような記事や広告が勢ぞろいで、ただただ笑いが止まらない。
「帰ってきた夕刊uni」第一弾にふさわしいかどうかはこの際置いておいても書きたいと思うお話が盛りだくさんなのである。
この雑誌の広告に釘付けになってしまった。
今から約40年前なのだから、当時20歳くらいの男性が読んでいたとしても、現在は60歳くらいになっておられるのだろう。
「初体験の相手にナント先生が19%・・・」女子高生の青い性にセマる
なんや!これは!!
今といっこも変わってへんねんやんかー!!
今は、先生も聖職者としてふるまわなければ、すぐに保護者やマスコミから叩かれ、退職に追い込まれる危機が隣り合わせなのだろうが、昔から先生に憧れる女子高生はいたのだろうし、若い女の子が好きな先生だっていたのだろう。
禁断の恋だって、表だって外に出てこない場合も結構あったはずである。
しかし、現代はどうだ。
すぐに秘密の恋、禁断の恋に足がつくのはなぜか?
ツイッターやLINEで、恋する女の子が、うっかりポエムしたり、先生との写真なんかのっけたりした途端、猛烈な拡散で生徒や保護者に筒抜けになってしまうのだ。
しかし、この時代に女子高生だった”西岡T子クン(17歳)”は、現実にいる方なら現在57歳になっておられるのだろう。
T子クンの恋のお相手だった先生は現在60代~70代の方ということになりそうだ。
無事に秘密の恋がバレずに、円満退職しておられるのだろうか。お孫さんなんかもいたりして。
T子クンも無事結婚され、お子さんたちも巣立った頃の年齢になっているのだろうか。
この広告記事だけで、これほど想像と妄想が渦巻いてしまうなんて、とても新鮮なのであった。
この”1973年のある日”は、シリーズでお送りする予定である。
次回の”帰ってきた夕刊UNI"は、
「初任給と14インチテレビ」
「内ゲバ」
「家計簿ショック」
以上3本でお送りします。お楽しみにね!
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