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三送会。

本日、ドカ弁の中学最後のお弁当作りを終了した。

三年間は長いようで短く本当に瞬く間に駆け抜けたような気分である。

今日は三送会という『三年生を送る会』がドカ弁の中学で開催され、保護者への案内がきていたので中学に行ってきた。

まず初めに、三年間の思い出のスライド鑑賞があった。

入学式から始まる。

みんなとても幼くとても緊張した顔つきが新鮮であった。

スキー合宿、修学旅行、体育祭、文化祭など次々に生き生きした子どもたちの姿が映し出され、その合間に異動した先生、退職された先生からのビデオレターが流された。

中でも子どもたちから『おお〜‼︎』と歓声が上がった先生は、やはり金の合格鉛筆を遠い北国の学校から子どもたちに贈ってくださった名物のおじいちゃん先生であった。

先生が真剣に話しているのを察知すると、ざわめきはピタリと止み、皆が真剣に耳を傾ける。

しかし、『関西と違い雪国は雪が30センチも積もるんだぞ‼︎』

こんな何でもない事を先生が言うだけで爆笑が起こる。

まるでLIVE中継のようだ。

先生の授業を通信で受けているかのように子どもたちは反応するのである。

最後に先生はこう言った。

『君たちは今から何でもできる年齢になった。夢は必ず叶う!先生は定年退職して関西から400キロも離れた北国の学校に来て中学生に勉強を教えるチャレンジをしました。みんなもチャレンジや!頑張るんだぞ!関西に帰ったらまたTじいと声をかけてください。またな!』

すると子どもたちから割れんばかりの拍手が沸き起こったのであった。

そして、まるですぐそばにいるTじいに聴いてもらうかのように、三年生全員の合唱『決意』を素晴らしい力強さで歌い涙を流したのである。

あなたの声に耳をすまし
あなたの心にほとばしる愛を知る

歴史を愛し
自然を敬い
他人に優しく
自分に厳しかったあなた

先を歩いていったあなたの後ろ姿に
人間としてのあるべき生き方を学ぶ
生き方を学ぶ

子どもたちはまたひとつ大人になった。
信頼できる大人をしっかり見極める目を養った。

慣れ親しんだ学校の門をくぐるのは残すところあと3日。

子どもたちが義務教育を終え、巣立つ日、私たち親はどんなドラマを見るのだろうか。

とりあえずハンカチ3枚は用意しておくことにしよう。

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