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お正月を迎える。

子どもの頃はお正月が来るのが楽しみだった。

たくさんの親戚から貰えるお年玉、たくさんのご馳走が並ぶお膳を見るのも嬉しかった。

おせち料理は毎年作る。
自分が和食を一通り作れるようになったのは、このおせち料理を作る習慣が根付いたことが大きかったと思っている。

おせち料理は、出汁を取る、煮る、焼くなど、思うほど難しいことはない。

日々作る料理に少しおめかししてあげるだけである。

マメに働けるように。
腰が曲がるまで長寿できるように。
見通しが明るくなりますように。

煮た豆や、海老、穴のあいた蓮根。

食材に意味を持たせ、それを頂く。
そして家内安全を祈る。

先日新聞でおせち料理について書かれた記事を読んだ。

現在日本でおせち料理を全て手作りする家庭は世帯数の7%なのだそうだ。

http://www.kobe-np.co.jp/news/zenkoku/compact/201412/0007590559.shtml

この数は多いのか少ないのか?
調査人数は9600人。
世代は20代〜60代。

70代以上の方は作られるのだろうか?

自分の母も夫の母も70代であるが、おせち引退宣言をし、数年前から全く作らなくなっているので、やはり作られる方は減っているのかもしれない。

おせち料理は家庭によって味が違う。
盛り方も違う。そのお宅だけの味を持っている。

今年は本当に忙しく、おせち料理は作らず、買ってこようと決心していたのであるが、ちゃっかりストップが入った。

『えー!黒豆買ってくるの⁈嫌‼︎ちゃっかりは買ってきた黒豆は食べない!』

やれやれである。

豆が苦手なちゃっかりが一年に一度、この季節だけ、スプーンに掬って山のように豆を食べるのは、家のおせちの黒豆だけなのである。

黒豆だけを作るなら。
簡単に一通り作ってやるか。

結局今年の年末もおせち料理の準備に心を砕くことになったのであった。

鏡餅、しめ縄飾り、裏白。
お正月を迎えるアイテムも準備万端。

一気に正月ムードのunimam家である。

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