杉原紙 〜紙漉き体験〜
兵庫県多可郡にある杉原紙研究所にて紙漉き体験をしました。杉原紙は、兵庫県の重要無形文化財・伝統的工芸品に指定されており、1300年の歴史と伝統を持つ和紙です。分厚く丈夫な和紙で、商人の方が売掛金を記す大福帳などにも使われていたそうです。
さっそく挑戦です。楮(こうぞ)を水に溶かしたものを使って紙を漉きます。作業前にはよく混ざるようにこうして棒でかき混ぜてから作業に入るそうです。この方は研究所の方です。
娘2人と私がチャレンジしました。撮影係は夫のスナフキンです。紙を漉く「漉きげた」の使い方の説明を受けました。二枚の木枠が外れないようにしっかり下から持つように指導されています。
漉いていきます。一度漉きげたを沈めたらゆっくり5つ数えてからまっすぐ上に引き上げます。左右、上下に漉きげたをゆすって楮が均等になるようにならします。これを3回ほど繰り返します。
私は無地に仕上げたかったので、この作業を娘たちより一度多くして厚めの和紙になるよう仕上げました。娘たちは色つけも体験しました。
様々な色水を柄杓ですくってそっと漉いた和紙にかけていきます。二人とも好きなように自由にかけていました。
ここまでの作業が大体20分から30分です。乾燥させていきます。
乾燥に90分かかると言われたので自宅に郵送してもらうことにしました。約1週間で自宅に到着しました。どんな仕上がりになったのかワクワクしながら開封。
美しく温かみのある手触りの和紙に仕上がっていました。一枚の紙を作るのに大変なご苦労をしてくださっている職人さんに改めて感謝しました。
自分で漉いた和紙に般若心経を書きました。集中力が上がりました。
やはり目で見て、自分の耳で聞いて、触れてみることは五感をフル回転させます。素晴らしい体験でした。
皆さんも機会があれば、是非紙漉き体験にチャレンジしてみてください。
杉原紙研究所
〒679-1322 兵庫県多可郡多可町加美区鳥羽768-46
TEL:0795-36-0080 FAX0795-36-0080
sugiharagami@town.taka.lg.jp
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?