ドカ弁の誕生日。
昨日はドカ弁の16歳の誕生日であった。
昨年までの15年間、一度も欠かさず参加してくれていた私の両親、妹夫婦たちが今年は参加していない。
ゆえに、私が大量の祝い膳を用意することもなかったが、ケーキだけは用意してお祝いしてあげた。
高校生になり、新たな人間関係が始まったドカ弁。
今年の誕生日は友達が我が家にやってくるのだと何やら楽しそうである。
週末であるから当然スナフキンもいる。
『ちょっ、ドカ弁の友達が遊びにくるから家片付けて‼︎』
スナフキンとちゃっかりにもお掃除参加を呼びかけつつ、お茶菓子なんかも準備する私。
午後2時。
こんにちはー‼︎とやってきたのは、ピチピチの高校生である男の子2人と女の子2人。
小学生の頃は毎日のように、仲良しの男の子たちと遊んでいたドカ弁だったので悪ガキ達には
『おやつはちゃんと手を洗ってからやで!』
などと注意しつつ、可愛い男の子たちを微笑ましく見ていたものである。
週末なんかだと、スナフキンが遊びにきた男の子たちとドカ弁を連れて釣りに出掛けたり。
しかし中学生になり、部活三昧の日々を送るようになってからというもの、ドカ弁遊ぼ!と遊びにくる男子は全くいなくなり、我が家に男の子が遊びに来るのは本当に久々のことであった。
私もなんだか落ち着かなかったが、スナフキンはとてもヘンであった。
いらっしゃい!
などと愛想よく迎えたものの、自分よりガタイのいいピチピチの高校生男子がやって来たのに対し、かなり構えているのがわかるのである。父親の複雑な心境がビシバシ伝わってくるのだ。
我が家の庭には同じ高校を表す札がついた自転車がズラリと並び、ドカ弁の部屋からは楽しそうに話す笑い声がこだましていた。
2時間ほどすると、皆でカラオケに行ってくると行って出掛けていったのであった。
7時にドカ弁が帰宅し、普段通りの晩御飯を家族だけで食べたあと、ハッピーバースデーを合唱して、ケーキを食べた。
時計は21時50分。
あと2時間ほどで私とスナフキンの結婚18周年を迎えるとしみじみしていると。
『疲れた。寝ます。』
グッタリした様子で寝室に消えていったスナフキン。
夜10時前に眠る彼を初めて見た17年と364日目。
スナフキンもいよいようるさい父親に変身する季節に突入するのだろうか?
『ドカ弁、上手いことやれよ。』
母からの祝いの言葉を贈る。
そしてスナフキンよ。
いくらヤキモキしても、娘たちは親より大切に思う人と出会い、いずれ誰かと恋に落ちるのである。
あなたが18年前、私の父から私をさらったことを忘れてはいけないのだよ。
念のためちょっと確認するが記念日を完全に忘れてはいないだろうか?
いずれはまた私たちは4人家族から2人に戻るのだ。
その時になっても平和に二人暮らしを送れているよう、できればお互いに結婚記念日は忘れないよう注意しましょう。
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