W祝い。
昨日はドカ弁の合格祝いに加え、妹の旦那さんの昇進祝いが重なり、どうせなら一緒に祝おうよということになり、結局10名分の宴の料理担当になったunimamである。
「お姉ちゃん!僕ね、昇進決まったんですよ!!」
こう言って無邪気に電話をよこす義弟は可愛いものである。
以前もこちらで書いたと思うが、妹の旦那さんとドカ弁は血は繋がらないがめちゃくちゃ仲が良いのだ。
「おいドカ弁!おめでとう!!賢い学校なんやって!?」
「まぁおまえの偏差値よりはな!」
いつもの調子で偉そうに答えるドカ弁。
御祝もいっぱいもらって、身元保証人にまでなってもらった叔父さんに対してこの口のききようはないだろうと注意しようとしたその時である。
「なんやて!俺の偏差値は450やぞ!!」
場が凍りついた。
「あかん・・・偏差値の意味わかってない・・・。」
妹が頭を抱え込んだ。
気を取り直してといった様子で彼はドカ弁の学校案内のしおりを読み始めた。
「なになに?前髪は自然に整えること?」
「校則厳しいみたいやねん。」
そう返事するドカ弁に再び彼が言った。
「オンザ眉毛やな!ドカ弁、オンザ眉毛って知ってるか!?」
出た!お馴染みの知ってるか!?シリーズ。
こんな彼であるが、本当はすごく出来る奴なのである。
体育会系の彼は、勉強は苦手のようであるがそのバイタリティと明るさ、押しの強さに加えて聴き上手なのが功を奏し、人から愛される才能を持っている。
このたびの人事の内示発表でも2階級飛んだ大出世を果たしたのだから、本当に勉強だけではダメなのだということを彼がドカ弁に証明しているのである。
「ドカ弁!20歳に早よなれ!大阪で旨い酒飲もうな!!おごったるぞ!」
こんなユニークな叔父さんがいるドカ弁は幸せ者である。
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