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ビギナーズラックという沼②

コロナ禍で鬱屈とした日々だった2020年。
そんな中、ふと目にしたのは無観客で開催されていた競馬のG1レース。
ビギナーズラックの沼へようこそである。

競馬場も入場不可、場外馬券場も閉鎖している中、どうして競馬が開催されているのだろう。

「競馬 JRA」で検索してみると。

競馬ならネット投票!

そんなネット広告がいっぱい出てきたのだった。

そこで「JRA即パット」というネット投票がすぐに出来る仕組みがあることを理解した。

会員登録をし、入出金するための口座を紐付けすれば、あら簡単!お家にいながら競馬が出来てしまう仕組み。

ひたすら不要不急の外出を控え、顔半分はマスクで覆った日々を過ごしていると、人の笑顔を見る機会もほとんどなく、大声をあげて誰かを何かを応援するシーンなど皆無に等しい。

そんな中、出向いて行かずとも自宅でマスクを外して誰かに声援を思い切り送れるとは!

ジョッキーが馬を走らせ、ガッツポーズをしたり優しく馬を撫でて褒めてやったりする様子を見ていると感動をもらえる上、癒し効果も抜群。

これ最高の娯楽なんじゃない!

興味が湧くとすぐ行動しなければウズウズしてくるタチなのでサクサクと「JRA即パット」の登録を済ませてしまったわけである。

「なになに?100円から投票できるんだ。単勝は1着の場合、複勝ってのは2着と3着までに幾らかの配当があるわけね。」

ふんふんと色々なパターンの買い方があることを調べてみたが、ど素人が何を見てもよくわからない。

武豊さんというジョッキーは知っている。
ディープインパクトっていう伝説になった馬の名前ならわかる。

そんなレベルであるから、18頭もの馬がヨーイドンで走るってなったら何が何やらで見当もつかない。

じゃ、武豊さんが乗ってる馬でしょ、あとは名前が面白い馬とか?まったく人気ない馬も入れたりする?
ドラマがありそうなやつを選んで買えばいいか。

宝塚記念2020。
初めてのネット投票だった。

3連単ってのは1着、2着、3着それぞれ全て順番通りにこないとハズレらしいが、3連複という買い方だと1着、2着、3着順番はバラバラでも当たりだということは勉強したのだ。

とりあえず、軸なるもの。
3着までには必ず来てくれるよねって馬を選ぶ。

やはりここは武豊さんだろう。

武豊さんの乗る馬の名前は「キセキ」。
うんうん、名前も素晴らしい!

後はどうする?
女の子の馬で強いらしい「クロノジェネシス」。
後に女の子の馬は牝馬と呼ぶことを知っていくんだけど、この頃は読み方もわからなかった。

残り一頭はどうする?
やっぱり1番人気も入れた方がいい?
あとは名前が変わってる馬にするか。
「モズベッロ」ってどういう意味?

そんな感じで軸を武豊さんの「キセキ」に選び、あとは適当に選んだ馬を4頭に流して買ったのだったと思う。

3連複軸一頭流し。

結果は「キセキ」が2着、「クロノジェネシス」が1着、「モズベッロ」が3着。

1番人気の馬は着外の万馬券!
600円投票したものが、50000円!?
え?
こんなにお金貰えるわけ?

今ならわかる。
これがバカでかい落とし穴だったんだ。

⭐︎ビギナーズラックの沼。何回か続けて書いていきます。このシリーズは自分自身への自戒を込めて記録として書いています。

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