めぐりあい。
偶然の出会いからかけがえのない人になるっていうことを何度か経験している。
仕事で出会った人もいるし、家族になったスナフキンもそうだ。
『ママ友』という不思議な言葉に違和感を感じていたが、子どもを通じて出会い、今ではかけがえのない親友になった人もいる。
私の親友となった彼女は、私よりも6歳若いシングルマザーだ。
彼女と私は『男』だと周りの友人たちにはいつも言われていて、酷いときには『おっさん』とまで言われてしまうほど、女性的ではない。
メールやLINEでの連絡も最小限で、こちらから送るメールも、あちらからくるメールも、『ちょっと遅れる。』『了解!』くらいの簡素さで、疑問形でのやり取りがほとんどない。
しかし、月に一度くらいの割合で2人して開催する『男酒』では、何時間も喋りまくる。
店の壁に貼られた『女子会コース!飲み放題90分デザート付き!お得です!』というポップを見ながら、厚揚げ、えいひれ、漬け物といった『おっさん』好みのものを頼み、酒をガンガン呑む。
まったくお得じゃない呑み方が『男酒』の美学なのである。
女子会がもてはやされる世の中に逆行している『男酒』には、辛口の酒とシンプルなつまみが似合う。
お互いの着ている服をかわいいとか言ってみたり、付けているアクセサリーを褒め合うとか、女子特有の誉め殺し合いの世界もない『男酒』。
ただ互いの悩みや、仕事のことなんかを話し、それについてダメ出しし合ったり、賞賛し合ったり、一緒に怒ったり爆笑したりし、じゃまた!と肩を叩き合ってあっさり別れる。
こんな友情が今年で5年目になる。
女同士の友情は成立しても崩壊しやすいというが、私は彼女が好きだし、出来ることならこの先、おばあちゃんになっても続いて欲しいと願っている。
そうそう。
先日共通の友人たちからこんなことを聞かされた。
『uniとYのいいなと思うところは、お互いが、“あの子が私をいつもフォローしてくれるから、私は頑張れる。”ってお互いが相手のいない所で言ってるとこ
‼︎』
この歳まで生きてきて、手にしためぐりあい。大切な友をさらに大事にしたい。
女同士の友情も捨てたものではないのだ。
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