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文美子のLeave Memories Message⑬『愛してるをつげる⑤』ということ

Leave Memories Messageとは、
わかりやすく「終活」を意味します。「Ending」「終」でなく、今まで生活してきた「歩」「栞」「記憶」「思い出」「希望」等を大切な人に託し、繋げるための「物事・心の準備」を意味しています。

今回は④「愛している」を伝えるを、書きます。

北サンフランシスコのホスピス医師・スコット・エヴァリイが、
「終末期の人の魂の動き」についての5つの事柄について話しています。

①人生の意味を見つける
②自・他を許し合うこと
③「ありがとう」を伝える
④「愛しているよ(I LOVE YOU)、大好きだよ」を伝えること
⑤「さよなら」を告げること

④「愛している、だいすきだよを伝える」ということ
日本人にとって「愛しているよ」「大好きだよ」と言う言葉は
恥ずかしくて、言いにくい言葉のようです。

口に出して言わなくても「わかるだろう」「気持ちが通じているだろう」
と思っていて、言わないこともあるようです。
言葉は、口に出して言わないと通じないことも多いようですし、
誤解を与えてしまうこともあるようです。

「愛しているよ」「大好きだよ」の代わりに「ありがとう」と表現し
伝えることもある様です。

心を込めて「愛しているよ」「大好きだよ」と言われることは
「大切にされている」「愛されている」と感じることになります。
そのことは、生きるうえで、大切なこころの栄養になります。
また、心から「大事な人」で「大切な人だ」「必要な人だ」という、
とても深い気持ちが込められていると感じます。

終末期(治療をしても治る可能性がなく、リアルな時間は数週間から半年間)の妻を見舞っている夫は、妻がリアルな時間を迎えた後、涙を流し、
手を握りながら「お前のことが、大好きだったよ」と伝えました。
その気持ちは、妻に届いたのでしょうか。

科学的な証明はありませんが、耳神経は脳に近く聴覚は筋肉を大きく
動かさなくても機能します。最後まで残るのが、聴覚と言われています。

私の知り合いから、お聞きしたことです。
リアルな時に、看護師から「耳は聞こえています。しっかり、話しかけてあげてください」と言われ、名前を呼び続けたら
「はい」と最後の力を振り絞って答えてくれたそうです。

普段言えなくても、リアルの時には「愛していた、大好きだった」だけでなく、他に伝えたかった事を、一生懸命に呼びかけてあげれば、必ず聞こえて、気持ちは通じると思っています。
しかし、日頃から素直なコミュニケーションが出来るように
心がけたいですね。

*「終活ライフケアプランナー」のテキストから一部参考しています

~May you all be happy(皆様の幸せのために)~
 ライフキュレーター・御室文美子
(終活ライフケアプランナー、看護師、社会福祉士、精神保健福祉士)

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