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詩ことばの森(126)「魂の片鱗」

魂の片鱗

ふるえる魂の片鱗が残り
褐色の草原も朽ちていった日
彼らの道は青く霞んでいた

あの日から数えて
旅の続いていることの理由を
夢遊者の覚束ない心で感じて

遠い丘に燃えている火を
目指しては歩みつつ
希望と苦悩を抱えつづけている

(森雪拾)


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