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なつの栞㉘ 夏の蝉声

今夏、何か物足りなさを感じています。
「今年も夏が来た!」と感じるのは、にぎやかな蝉の鳴き声を聞き「今年も暑い夏が来たのだ」と実感していたように思います。

しかし、今年は蝉の声を、あまり聞いてない感じがしています。
偶然にも、私が聞いてないだけでしょうか。

蝉は、
7月から9月に、ツクツクボウシが「ツクツクオーシ、ツクツクオーシ」と鳴き始め。
7月から10月に、「ジージリジリ」とアブラゼミが鳴きます。
8月から9月には、「ミーン、ミーン」とミンミンゼミが鳴きます。

今は、8月初旬。ツクツクボウシ、アブラゼミ、ミンミンゼミが鳴いていてもおかしくない時期です。

ではなぜ、今年は、合唱しているような、にぎやかな蝉の鳴き声が聞こえないのでしょうか??

蝉は、6月頃に枯れ木に卵を数百個と産み付けます。その卵は、翌年の梅雨頃に幼虫となり、枯れ木から地中にもぐり、根の樹液を吸いながら成長します。

根の樹液の栄養分は、薄いため成長がゆっくりで、2~10年以上かけて地上に出てきます。

地上に出てきた幼虫は木を登り、脱皮をし、成虫になります。
脱皮して、成虫になり、数日すると、オスの蝉が鳴きだします。

蝉にも天敵がいます。幼虫時代もモグラや菌に侵されてしまい地上に出てこられないこともあります。
成虫になっても、カマキリ、蜘蛛、鳥にも襲われてしまうそうです。

長い間、暗い地中の生活をして、やっと地上に出てきても、命を全うできない蝉もいるということです。
長い年月かけて、地上に出て成虫になった蝉の寿命は、約1か月と言われています。

蝉が鳴くのは、気温にも関係があり、26℃~33℃くらいで鳴くようですので、最も考えられる理由は、猛暑により、気温が高いので蝉が鳴かないことが大いに考えられます。

天気予報では、今週から気温が、33℃前後位になるようです。
蝉の大合唱はこれから始まるのでしょうか。
毎年、ミンミンゼミの鳴き声を聞くと「夏も終わりだな」と物悲しくも感じていました。
ミンミンゼミの鳴き声を聞いて、初秋を迎えたいと願います。


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