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詩ことばの森(227)「だれもいない町」

だれもいない町

だれもいない道
毎日がつづく
ただただ過ぎてゆく

大きな木のしたで
空を見上げた日
あれはいつだったろうか
だれかがいたのだろうか

いまではこの町も
ずいぶんと変わってしまった
昔の友達も去っていった
だれもいない町

背の高い大きな木は
ビルの影になって
少し窮屈そうだ

(森雪拾)

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