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職歴なしアラサーフリーター女が200万円でドイツに移住するには。

noteでは初めて記事を書きます。さばをと申します。

タイトルの通り、私は約5年前、「絶対にドイツに移住してやる!!」というどでかい野望を胸に秘め、金なし、語学力なし、職歴なし、海外経験わずか、という「そんな装備で大丈夫か」状態でふらふらドイツにやって来ました。

当時私は28才、ワーキングホリデービザを利用しての滞在でした。

本日、2020年6月18日に、私は念願の無制限ビザ(ドイツ国内のどこでも、どんな職種にも制限なしで滞在、就労できるビザ)を取得しました。これからさらに、ビザ更新の必要がない、永住権の取得に向けて頑張っていこうと、闘志を燃やしているところです。

今日、最寄りの外国人局でビザ更新に挑んでいた時、様々な思いが胸に去来しました。一抹の不安を抱えながら、担当官とドイツ語でやりとりし、無事ビザが発行された時の、心の重荷が取れたような、突き抜けるような解放感。これはもう、言葉ではなんとも表現できません。清々しいような、ほろ苦いような。「やっとここまでこれたんだ」という感動と共に、「これまでにいろんな事がありすぎた」と過去を振り返ってしみじみしてしまいました。

タイトルにもあるように、私は日本で一度も正社員になるための就職活動をしたことがありません。ずっとフリーターで食いつないできて、スキルもなければ社会人経験もない、苦しいことが大嫌いな、遊びたいばかりの極左思想を持つパリピ寄りの偏屈なオタク女でした。それは今もたいして変わっていません。私はここドイツで多言語を駆使してバリバリ活躍しているとか、立派なキャリアをどんどん積み上げているとか、そういうことは一切ありません。ドイツ語と英語は多少話せますが、まだまだ様々な場面で困難はつきまといます。

私はドイツでとにかくできそうなことに挑戦し、失敗し、誰かに拾われ、不本意ながら働いて、そこで居場所を見つけ、時流に流されるようにあちらこちらへと漂ってきました。それでもなんとか5年、異国の地で生き延びてこられた。かっこよくはないけれど、今日くらいは自分を褒めてやってもいいかなと感じています。

そのような、ちゃらんぽらんで傷だらけの恥ずかしい人間の生き様を、嘘偽りなく日本語で書いてみようと思い立ちました。そうすることで閉塞感のただよう現代日本のなかから、「こいつができてるんなら私にもできるんじゃないか」と考えてくれる人が出てくるかもしれない。そして海外生活に気軽に軽率に挑戦するきっかけになったなら。これほど嬉しいことはありません。

永住権にリーチがかかった今日、過去を振り返って、懐かしい気持ちが溢れてメランコリックになってしまったのも事実です。時がたって完全に色褪せてしまわないうちに、私がドイツで移民として流した涙や、笑いや、おっちょこちょいな思い出や、失敗談、友情、狂った出来事をどこかに文章として残しておきたい。そんな気持ちでえっちらおっちら、亀の歩みでドイツでの経験を書いていこうと思います。

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