「怪物はささやく」感想まとめ

※ネタバレあり、個人の感想。
考察等無いので内容浅め

映画見終わった後って大体「みんなこれどういう気持ちで見てたんだろう」って気になってしまってまあレビューサイトとか行きがちなんだけど、それを見て「あーなるほど確かになぁ」とか「いやこの作品が伝えたかったのはそういう事じゃないでしょ!」とか、いろいろ感じることがあると思うんですよね、トップレビューでも。

本作品、あまり人を傷つけるような映画ではないというのは勿論なんですけどとにかくAmazonレビューが優しくて本編で大号泣した後にレビューでもうるっと来ました。下記いくつか抜粋

◆万人に響くストーリーではないが大切な人を失った人、自分の気持ちがわからない人、なにより厳しい現実から目を背けて自分自身から逃避している人には深く突き刺さる良作。

◆少年と共感できる記憶があるか等で評価は大きく変わりそうですがツボる人はとことんツボに入る作品だと思います。私はえぐられる部分が多く、ここ最近見た映画でもかなり心に残る1作となりました。
怪物の語り口も軽妙で作中も退屈しません。
万人に勧める内容ではありませんが、私は迷い無く5つ星です。

いやレビューも配慮の塊で優しい世界しか広がってないのよもう

私が感じたのは、本編中に「自分の空想の世界」や比喩表現みたいなものがたくさん出てくるので、現実と空想が入り混じっているそれを物語の一部としてとらえるのがやや難しいのかなと。好きな人はもちろん好きだろうけど、「え、結局これはなんのためにいつからどうして出てきたの?」とか詳しい事実が描かれていないことに対して不満がある人もいるのかなあ、と。(そこは自分の頭の中で補えばいいのかなとは思うんだけどね)
だから、「誰にでも刺さるわけではない」とした上でだがしかし良作!ときっぱり言えるレビュー、そしてそのレビューが支持されているというのが他の作品レビューにはあまり無いなと感じたので攻撃的じゃなくていいなあとても良いなぁと思いました。

そしてもちろん私には刺さりましたよええもう 
リプ返しながら見てたのに途中からもうままならなくなっちゃった
コナー…!(墓場に空いた穴へお母さんが落ちるのを必死で止めようとしてた所で声を上げて泣いてしまった)
「見返りを求めず、誰かを思って死に物狂いになる姿」には心を打たずにおれんのですよ私は…
最初、主人公の周りには味方が誰もいないのかなと思っちゃったよね。お母さんもどこかへらーっとしてて具合悪いの誤魔化してて、おばあちゃんは厳しいしお父さんも話聞いてくれないしいじめられてるし(もうこの時点でめちゃくちゃかわいそう)
でも、最終的にはおばあちゃんとも折り合いをつけられて、お母さんの手を離す事も受け入れられた。本当よくがんばったよね…えらい…

今見終わった時点でただただ思ったことを書き殴ってるので、おそらく12時7分ていう時間とか途中の物語の比喩表現とかなんかその辺のことも考察読めばウワーってなるのかもしれない。まだ見てない。見に行こ

そして最後のお母さんのスケッチブック?かな?に、今まで物語の中のキャラクターとして出てきた登場人物が出てきたところでちょっと鳥肌立った。「お母さんが話して聞かせた内容だったのか…!」
ちょっとビッグフィッシュのオチみがあるよね。好き

映像としてはやっぱり、あの墓場のひび割れた大地とものすごく大きな虚が画面の半分と半分で別れてて真上から撮っているところのカットがすごく好きだなと思いました。芝生の緑の鮮やかさの脇にぽっかり空いている絶望が心情そのままだなあ、と
あと物語のアニメーションもすごく好きなタッチと色彩!ああいう絵が描きたいのだ私は

ふぉろわさんおすすめありがとうございました~!感謝!(考察見に行ってきます)

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