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モンスター効果の分類のお話 〜ガルドニクスはローチで止められる?〜

こんにちは!あなたのうに子です!

昨日書いたローチくんで止められない特殊召喚のお話が好評だったので、もう一歩踏み込んでモンスター効果のテキストをじっくり見てみましょう!

昨日の記事はこちら

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‪‬note.com/untanuniko72/n/nfc5b2bcd2311

さて、昨日ミラティブ配信をしていると、記事を読んでくれた方からこのようなコメントを頂きました。
「親ガルドの効果は『発動する』とか書いてないのに、勝手に発動して勝手に出てきますよね。これはローチで止められないけど、テキスト読んでもわかりませんよね。」 と

🤔

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た、、、確かに!

『カードの効果によって破壊され墓地へ送られた場合、次のスタンバイフェイズ時にこのカードを墓地から特殊召喚する。』
この効果はれっきとした『誘発効果』であり、チェーンブロックをつくる『発動する効果』となります。ですが、発動って書いてませんね。


まぁKONAMIが悪いの一言だけで片付けるのはあまりにもアレなので、モンスターの効果分類というものについて少しだけお勉強しましょう。
これを知ることにより、ガルドニクスの墓地から特殊召喚される効果が『なぜ誘発効果で、発動を伴うのか』を少しだけ理解できるようになるはずです。僕と契約して炎王獣になってよ。

モンスター効果の分類

全ての処理を勝手に行ってくれるデュエルリンクスにおいて、効果分類を気にする機会などあまり無いのではないでしょうか。
遊戯王は、そのルールの複雑さから『wikiが無いと遊べないゲーム』と呼ばれていた過去もあるほどで、未だにエラッタされていない8期以前のカードは、9期10期やリンクスから始めた決闘者の脳を容赦なく破壊しようとしてきます。
ですので脳を破壊されぬよう、敵を知り己を知りましょう。百戦危うからず。

モンスター効果は以下のように分類することができます。

①起動効果
②誘発効果
③誘発即時効果
④永続効果
⑤ルール効果
⑥効果外テキスト

星の数ほどある効果モンスターも、たった6種類に分類することができます。
なんだか簡単に思えてきませんか?
それではひとつずつ解説していきますが、最初に言っておきます。資料とか何も見ずに書いてるので、もし間違いがあっても許してください。それはKONAMIのせいです。


① 起動効果

一言でいうと『通常魔法』と同じ扱いの効果です。自分のメインフェイズにのみ発動を宣言して使用します。昨日の記事で触れた城塞クジラの特殊召喚効果も起動効果に分類されます。

例:ブリューナクの①の効果はフィールドで発動する起動効果

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例:太古の白石の②の効果は、墓地で発動する起動効果

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② 誘発効果

何らかの条件を満たしたタイミングに発動する(できる)効果です。プレイヤーの自由意志で好きな時に発動することはできません。
相手ターン中にも条件を満たせば発動しますが、スペルスピード(唐突な専門用語)は1として扱われます。
誘発効果はめちゃくちゃややこしいので、もうちょっと詳しく知りたい人はwikiを見てね。

例:アレイスターの②の効果は召喚、リバースした場合に「任意で発動できる」誘発効果

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例:クリッターの①の効果はフィールドから墓地に送られた場合に「必ず発動する」誘発効果

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番外編 リバース効果

みんな大好き(なはず)リバース効果。
裏側守備表示のモンスターが表側守備表示、または攻撃表示になった時に強制発動する効果をリバース効果と呼んでいました(過去形)
リバース効果という効果分類はペンデュラム召喚の誕生とともに廃止され、リバース効果は誘発効果に内包されてしまいました。
それ以降リバース効果(正式には誘発効果だけど)を持つモンスターは、デュアルやユニオンなどと同じく、リバースという『能力名』が新たに与えられ、『リバースモンスター』として扱われることとなりました。

例:ライコウの効果は、ライコウがリバースした時に必ず発動する誘発効果。破壊効果は適用するorしないを発動後に選ぶことができる。デッキからの3枚墓地送りは必ず処理されます。

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③ 誘発即時効果

別名『クイックエフェクト』とも呼ばれる、『相手ターンでもプレイヤーの自由意志で発動できる効果』で、一言でいえば速攻魔法に近い効果です。スペルスピードが2なので、相手の罠カードや速攻魔法にもチェーンして発動することができます。『相手ターンでも発動できる』と書かれた効果は基本全てこれです。
発動タイミングが定められていないカードは、基本的に自分のターンならいつでも、相手ターンには相手の行動にチェーンする形でいつでも発動することができます。(ダメージステップ関連はややこしいのでwikiを見てくれ)

例:DDクロウの①の効果や雷電龍の①の効果は発動タイミングが定められていない誘発即時効果(いつでも使えるため、手札に持ってるだけでチェーンがピカピカ光る)

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例:サイママの②の効果は発動タイミングが定められているが、相手の行動に対してチェーンをかける効果(スペルスピード2)であるため、定義上誘発即時効果となる。③の効果は破壊された時に発動できる誘発効果(ややこしい)

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④ 永続効果

『フィールドに表側表示で存在する限り適用される』効果の総称。その名の通り永続魔法・罠とほぼ同じ扱いとなります。
『召喚に成功した時』から『フィールドから離れる瞬間』まで効果が適用されます。効果の発動は伴わずチェーンブロックは作られません。

例:サイコショッカーの①の効果は発動を伴わず、召喚に成功した瞬間から適用されるため、サイコショッカーの召喚に対して底なし落とし穴は発動できない

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⑤ルール効果(非公式用語)

これまでの①~④のいずれにも分類されない効果の総称。非公式用語ですが、①~④に分類されない効果呼称が無いため、広く使われています。
ルール効果はその他全ての効果の総称なので稀に例外はありますが、基本的には以下のような特徴があります。

1.ルール効果は『効果の発動』は伴わず、チェーンブロックも作られない(サイバードラゴンの召喚ルール効果は、発動もせずチェーンも組まれない)

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2.何らかの条件を満たした時に適用されるルール効果も、発動は伴わずチェーンを組まずに即時適用される(白き霊龍の通常モンスターとして扱うルール効果は、青き眼の威光のコストで墓地に送られた瞬間から適用され、その霊龍を対象に銀龍の轟咆をチェーンして発動することができる)

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3.ルール効果は他のカード効果の処理中にも適用される(沼地の魔神王の融合素材の代わりになるルール効果は、融合の魔法カードの効果処理中に適用される)

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4.永続的なルール効果はフィールド以外でも、条件を満たしている限り適用される(サイバードラゴンコアの墓地でサイバードラゴンとして扱う効果等)

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・その他リンクスで代表的なルール効果

ヴェルズカストルや霊獣使いの長老のような『召喚に成功したターン』に適用されるルール効果
発動を伴わず、効果は残存するという初心者殺し
長老にデモチェを打った回数だけ人は強くなれる

光天使セプターやガガガガールのような『エクシーズ召喚の素材となった場合に、そのエクシーズモンスターに効果を付与する』ルール効果
この効果自体はエクシーズ召喚に成功した瞬間適用されるルール効果だが、『この効果が適用されたエクシーズモンスターの効果』として召喚成功時に発動する

sinモンスターや六武衆の師範のようなフィールドに1体しか存在できないルール効果

その他にも沢山ありますが、①~④じゃない効果は全て『例外』の『ルール効果』として覚えてもらって大丈夫だとおもいます。


⑥効果外テキスト

ルール効果、特に「召喚ルール効果」と呼ばれるものと混同されやすいのが、効果外テキストです。

効果外テキストとはその名の通り、モンスターカードのテキスト欄に書いてある『モンスター効果ではない文言』の総称で、正確にはモンスター効果ではありません。

例:『特殊召喚モンスター』の召喚条件

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例:『このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない』等の『名称ターン1』や『ターン1』の文言

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例:『ルール上別のカードとして扱う』という文言

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参考画像のテキストをみて、勘のいい人なら気づいたと思いますが、効果外テキストは効果①の前に書いてあります。 効果では無いため、1つめの効果、2つめの効果という区分けが必要でないためです。(これ、実はあたしも最近まで知りませんでした)

これらの効果外テキストは、そのカードに定められた特別ルールであり、いかなる場合でも無効になることはありません。

例:フィールド上のハーピィレディSBに禁じられた聖杯を発動した場合でも、カード名はハーピィレディとして扱われる

例:エクゾディアによる特殊勝利の条件を満たした場合、何があっても無効にならず勝利が確定する


結局、ガルドニクスって何者なの?

効果モンスターのテキストは、以上の①~⑥に必ず分類されます。例外はありません(例外は全てルール効果扱いのため)
それを前提に、もう一度ガルドニクスのテキストを一緒に見てみましょう。

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それでは『このカードがカードの効果によって破壊され墓地に送られた場合、次のスタンバイフェイズ時にこのカードを墓地から特殊召喚する』というテキストが、上記①~⑥のどれに分類されるか考えてみましょう。

まずは効果外テキストであるかどうか。
①がついてないし、テキストの先頭に書いてあるから効果外テキストでは?と思った方いると思います。
ですがこのテキストは効果外テキストではなく、効果である可能性が非常に高いです。なぜなら、ガルドニクスは『特殊召喚モンスター』では無いからです。
効果外テキストにより特別な召喚条件が定められているモンスターは、基本的には通常召喚できず、その方法でのみ特殊召喚が可能な『特殊召喚モンスター』だけです。(亜白龍、レヴィ、BlooDなど)
通常召喚可能なモンスターは、サイバードラゴンやライトパルサードラゴンのような『召喚ルール効果』を持ちます。
この時点で、効果外テキストの線はほぼ消えますね。


では、ルール効果はどうでしょうか。
『発動する』と書いてないし、チェーンブロックを組まずに出てくるのでは?と思われるかも知れませんが、この線も非常に薄いです。
基本的にルール効果、特に召喚ルール効果と呼ばれる物は、『カード効果で破壊された場合次のスタンバイフェイズに適用される』などという、受動的かつタイムラグがあるものはありえません。
『条件を満たした時、能動的に即時使用できる特殊召喚効果』が召喚ルール効果となります。

例:自分フィールドにモンスターが存在しない場合
例:フィールドに〇属性モンスターが存在する場合
例:〇〇族モンスター一体をリリースして
例:墓地から〇属性モンスター一体を除外して
例:手札の〇〇を相手に見せて
以上のような効果が召喚ルール効果となり、チェーンブロックを作らない特殊召喚(ローチで止められる)となります。
詳しくはwikiの方に、召喚ルール効果を持つモンスター一覧表が用意されているので、1度目を通してみてください。


では永続効果?
猿でもわかると思いますが、これは違いますね。

ここまでちゃんと読んでくれた方は、起動効果でもない事はわかると思います。

となると、残るは誘発効果と誘発即時効果の2つとなります。相手ターンにも使用できるからクイックエフェクトかな? いいえ、この効果は『相手の行動に対してチェーンをかける効果』ではありませんね。

残るは誘発効果のみとなります。

消去法ですが、これが一番分かりやすい説明だったと思います。
ここまで理解してからガルドニクスのテキストをもう一度見てみると・・・
①何らかの条件を満たした場合に使える効果で
②プレイヤーの好きなタイミングでは使えない効果で
③条件を満たせば相手ターンでも発動する効果

この3つの要素から、誘発効果である事が分かるようになったと思います。
誘発効果は当然『発動する効果』で『チェーンブロックをつくる』ので、ガルドニクスはローチでは止められないということがわかりましたね!

かなり脱線しましたが、このように効果分類をしっかりと把握していれば、ガルドニクスのような不親切なテキストでも、しっかりと理解してプレイすることができます!

ただ例外もあるので、効果処理で迷ったらすぐOCG事務局に問い合わせしようね👍

おしり🦁

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