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ブランド戦略とクリエイティブ

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ブランドコンサルティングをする中で得た気づきや私たちのブランディングに関する考え方を綴っていきます。ブランディングってなんだろう?と考えるときのひとつの視点として読んでいただけれ… もっと読む
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記事一覧

組織が一体に、企業成長が加速化「サイト刷新=ブランディング」の進め方

アンティー・グループ(アンティー・デザイン/アンティー・ファクトリー) ※『月刊広報会議2023年12月号』に掲載された特集記事の転載となります 自社らしいサイトを望む企業は多い。しかし「企業らしさ」をつかむのは難しい。2022年にサイトを刷新したギブリーは、自社ブランドの考察・構築からリニューアルプロジェクトを進行。それを先導したのは独自メソッドを持つアンティー・グループだった。 企業理念の策定から着手─ギブリーがコーポレートサイトを刷新した背景を教えてくださ

ブランディングというクリエイティブワーク

新年一発目の記事は、私たちアンティー・デザインが行なっているブランディング事業にまつわるお話について、1人のコンサルタントとして、そのやりがいや面白さ、こだわりなどを綴りたいと思います。最後の方でアシスタント募集についてもお知らせいたしますので、ご一読いただけたら嬉しいです。 千差万別なクライアントの魅力を次々と旅していくような体験私たちは普段、様々な企業やサービス、商品のブランドを、ご依頼いただくクライアントと一緒に形作る仕事をしています。これがもうめちゃくちゃ面白くて、

アップルのThink different.キャンペーンに見る、理想の企業ブランディング

クレイジーな人たちがいる。 というフレーズから始まる、apple が1997年に公開したTVCM。Think different. キャンペーンと呼ばれる伝説の企業広告キャンペーンだ。当時Appleが低迷した業績の起死回生をかけて行ったのは、新製品の打ち出しでも無ければ、お得な販促広告でもなく、自分たちが何のためにパソコンを作っているのか?という、原点に回帰し、その志を世に伝える施策だった。 ・見たことない方、ぜひ、当時のCMがyoutubeで見れます。ジョブスの声のバージ

なぜパーパスよりビジョンが上位であるべきなのか?

前回の記事で、アップルコンピュータの96年の広告キャンペーン、Think Different を題材に、企業理念におけるパーパスとビジョンの違いや、その重要性について私たちアンティー・デザインとしての考え方を綴った。 ではなぜ、ビジョンがそれほどまでに大切なのか?という理由について、この記事で解説していきたい。 【ビジョンが大切な理由 1. つくりたい社会を描く】前回の記事でも述べたように、私たちアンティー・デザインは、企業理念のセットを上からビジョン/ミッション/バリュ

先に理念ありき コロナ禍のバウハウス展

コロナ禍で取得したお盆休み、東京ステーションギャラリーで開かれていたバウハウスの展示会に足を運んだ。普段頻繁に美術展に行く方でも無いのだが、これだけは見ておかないと、という想いで行ってきた。 ・ややマニアック 教育内容にフォーカスした展示東京駅という、程よい非日常空間にあるギャラリー。事前予約による人数制限もあり、心地よく閲覧することができた。サブタイトルが、造形教育の基礎 というだけあって、マニアックな展示内容で、来館者はほとんどデザイン業界の人か、美大学生か、その界隈の

企業のビジョンは次代を連れてくる

「やっちゃえ、日産」のコピーが耳に残る日産のCMが、矢沢永吉からキムタクになって、おおお。。!と目を見張ったワタシ。同時にロゴマークも新しくなって、久々に企業が描く新たな時代の姿にワクワクする広告だと思いました。 ・アイコンタレントの代替わり矢沢永吉やキムタクの好き嫌いは一旦置いといて、(私は2人とも嫌いじゃないですヨ。。)タレントとしての位置付けや存在感で見ると、この代替わりは上手いなぁと思うのです。何をやってもその個性が際立って、唯一無二。賛否両論ありつつも、ナショナル

ウェビナーを終えて「作らないデザイン」の追求

2/25の再放送をもって、全3回のウェビナーが完了した。ウェビナー自体の企画は昨年夏頃から始まったものだが、その背景にある、ニュービジネススクールSTRAMDのテキスト執筆という活動は、実は2014年から粛々と行っていた。 果たして中西氏の講義の記録をお伝えする最適な人材は自分だったのだろうか?という疑問をどこかで抱えながら、長い間このプロジェクトを続けてきたように思う。 戦略経営人材育成講座STRAMDには、様々な職業の受講生が集っていたが、MBAホルダーや現役の経営者も

【ウェビナーのお知らせ】ニューノーマル時代に学ぶべき CI・戦略経営デザインの本質

ブランディング、デザイン思考、イノベーション、アート思考... 経営やブランド、デザインに関する様々な言葉が氾濫する中、すべて海外コンサルの受け売りで、私たちは激変の時代を戦い抜けるのでしょうか? この度アンティー・デザインでは日本型CI、日本型デザイン経営の極意に迫る全3回のオンライン講座を開催します。 講座概要NTT、ベネッセ、松屋銀座、INAX、ブリヂストン、ルミネ、伊藤忠、 その他数多のCI、ブランド戦略の成功実績は、今私たちが日々の生活で目にすることを避けられない