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総務の立ち位置

組織としての総務の立ち位置は、経営者の考え方や総務担当役員の存在によって大きく異なります。

私がはじめに所属した総務は、いわゆる「ぶら下がり総務」と言われるもので、

総務主体や独立した部門としての総務ではありませんでした。

例えば営業部門の中の総務課、製造部門の中の総務課、サービス部門の中の総務課など、上司にあたる事業部長や部長は主担当業務があって、兼務で総務を面倒見るような組織体系の場合です。

部門長となる方々が社長から求められる結果は、営業、製造、サービスの直接的な業務の成果であって、兼務でみている総務の成果を、声を大きくして説明する部門長はほとんどいないと思います。

そして必然的に、営業職、製造職、サービス職の最前線の人々と肩を並べることになる総務職の人事評価は不利になります。

唯一、経営企画部門や社長直轄の総務であれば、業務にやりがいも生まれ、仕事の評価も正当になされると思いますが、経営層が総務という組織を、どの立ち位置と考えているかによってその差は大きく異なると思います。

理想的には、総務も独立した組織として立ち位置が与えられ、業務区分がハッキリとし、それらの責任を負う経営に精通した役職者がマネジメントをする総務です。

例えば、コーポレート事業部に属した総務だったり、執行役員が総務専任だったりすれば、経営層も総務業務に一定の関心と理解を示し、総務業務の方向性が経営と合致し、業務を遂行する総務メンバーの評価も適正になるのではないかと考えるものです。

会社ですから、役員や組織構成を簡単には変更できないでしょうが、総務以外の部門では実現されている当たり前のことが、総務になると「理想」になってきてしまうのが問題です。

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