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食中毒への対応

社員食堂で中毒事故が発生すると大変です。私自身が担当した食堂で事故の経験はありませんが、委託先の業者さんから、他拠点の出店先食堂で発生したとの報告を受けることがあります。

発生日時、原因となる菌やウィルス、毒性などと、被害状況、保健所からの指示、その後の対応、再発防止まで、しっかりと報告を受けますが、食堂会社の本部の指示でクライアントに報告をすることになっているとのことです。

ここで、みんなが一番知りたい部分は、発生原因となる菌やウィルスが、どこから侵入してきたかということです。

食堂業者さんの調理現場が真っ先に疑われますので、調理されている食堂従業員の方、ご本人の体調や定期的な便検査の記録、さらに食堂従業員のご家族の健康状況まで保健所に調査報告すると聞きました。

また、食材からの場合は、食堂に持ち込まれる前工程の加工場や、あるいは原料調達ルートや収穫するところまでさかのぼって調べる場合もあるようですが、結果的に原因の侵入は特定ができない場合も多いとのことです。

侵入経路が特定できなかったとしても、また、疑わしいけれども断定しにくい場合などでも、結局のところ、食堂業者さんは食事を提供した店舗でペナルティとしての一時営業停止命令を受けることになってしまうようです。(時には保健所の方からも頭を下げられるそうです)

以前から思っていることですが、社員食堂のような集団給食の場面では、食事の提供側だけではなく、食事を提供される側にも、もしかしたら原因があるのではないかと思う時もあります。

社員食堂を利用する社員が持ち込んでしまっていたとしても、通常はそのルートを保健所が調べることはありませんし、食堂業者さんがクライアント(委託先の利用者)が怪しいとは絶対に口にはしないでしょう。

事故は起こしてもいけませんし、起きてしまっても誰かを責めたてるほどのことには普通はならないと思いますが、食堂業社さんだけがリスクやペナルティを負うのではなく、食事をする側も食事の前にはしっかりと手洗いをしてから、食堂を利用すべきだと思うのです。

そして社員食堂を利用する人への啓蒙は、食堂業者さんではなく、社食を運営をお願いしている人事や総務の大事な仕事になります。

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