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社内カフェ

社内にカフェを設置するかどうかは、会社の立地環境や職種、あるいは規模によるところが大きいと思います。

私たちが新しい社員食堂の立ち上げを計画して、カフェを設置した事業所の立地は、都会からは少し離れた場所にあって、事業所の周りには飲食店や商店が非常に少ない環境でした。

事業所内の敷地も、打ち合わせ場所への移動だけで5分・10分かかってしまうような広さで、職種も研究開発や間接部門が集まっている事業所でしたので、一日中事業所の中で過ごしている方が大半です。

結果的にカフェ設置の社員要望は多数あがってきていましたので経営層への提案にも盛り込みましたが、当時は社員側から要望が出てきたわけではなく、代表社員が他社社員食堂を見学した際にカフェが設置してあるのを知って、自社の社食にもあったらいいなぁとなったものです。

食堂業者さんには、食堂コンペ時の要件書にもカフェ要望があることは記載をしたため、採算がとれそうだと試算した食堂さんからは出店の具体的な提案も出てきました。

その後、新たな社員食堂にカフェ設置の検討がされていると知った社員からは、自分いち押しのブランドのコーヒーが飲みたいと、根回しの要望がたくさん入ってきました。

普段コーヒーをあまり飲まない私にはブランドや味の差もわかりませんでしたし、缶コーヒーや自動販売機の出来立てコーヒーよりも高額な飲み物がそれほど売れるものなのだろうかと、正直、心の中では疑問に感じていました。

それでも、社員食堂にカフェがあったら、それはそれで楽しそうだし、若い社員に喜ばれて食堂のワンポイントになるだろうと考えるようになり、それからは自分でも街中のカフェも利用するようになりました。

出店するカフェ専門店が食堂さん直営であればロイヤリティの発生はありませんが、コラボレーションによるブランド出店の場合は、会社は食堂委託契約を通じて出店ロイヤリティを支払う場合もありますので、利用率が低い場合にはリスクも生じることになります。

出店前の計画段階でリスクの予測や計算は難しいのですが、その場合には総務が社員要望の精度をあげる努力をして予測をたてて、食堂業者さんと一緒に熟考のうえの出店になると思います。

私たちの場合は在籍人数も多く、利用者もある程度想定できたので出店を先に決定し、出店後に利用者人数や利用時間帯、購入されている種類まで実績をみながら、食堂業者さんの採算も含めて確認しながら様子をみていました。

結果的には、休憩中だけではなく会議前にも多くの利用者があり、若手ばかりではなく管理職や役員クラスまで、幅広い年齢の方に利用されていて、採算も問題ない状況になっていました。

多少単価も高い商品でしたが、皆さん楽しんで購入していたので、継続して出店することができています。

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