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困りごととワガママを峻別する

「総務に相談してみよう」「総務に聞いてみよう」は、会社の中でよく聞く言葉です。

リモコンの電池がなくなった、壁掛け時計が止まっている、照明の電球が切れた、空調が効かない、トイレが詰まったなどの、備品や設備の不具合。

会議室のイスが足りない、プロジェクターがもう一台ほしい、臨時でマイク音響設備がほしい、翻訳機がほしい、仮設で受付コーナーを作りたいなどは、特別対応措置の依頼。

体調の悪い人がいる、トイレから出てこない、吐いてしまった、怪我をして出血が止まらない、倒れた人がいるなど、救急対応の要請。

困っていることやイレギュラーでどうすれば良いのかわからない時には、総務に相談してもらえれば、その場の応急的な対応含めて、なんとか考えます。

また、次に同じ困りごとがあった場合に皆さんが戸惑ったりしないように、総務の人はしっかりとその次の手も考えます。

困ったことが起きた時のマニュアルや連絡先を追加で整備して、イントラで案内をしたり、現地に張り出したり、

年に数回しか使われないけど特別に貸出すための備品を揃えて、使い方も覚えて、

救急対応のためには、近隣の病院を調べ、手袋・マスクや防護服を用意して、いざという時のために準備は怠らないようにします。

会社の中でどの部門に相談すれば良いのかわからない場合なども「とりあえず(会社の窓口として)総務に聞いてみる」という問い合わせも多いかと思います。

総務が会社を知り尽くして、社内の人とのつながりが多く、経営層とのつながりもあることに期待をされて、皆さんに頼ってもらえるのであれば、努力を惜しまず、できる限りの協力を致します。

しかし一方で、こんな時もあるのです。

「どうしようか。総務に相談するとダメと言われるかもしれないけど、ダメ元で言ってみる?」

総務で「なんとかしてもらえるかも」と、ワガママを言ってくる場合があります。

私自身が総務に配属して間もないころは、困っている人とワガママを言っている人の区別がつきませんでした。

それが、不思議なことに総務経験を積むと、「本当に困っている人」と、「ワガママで総務に来る人」は、少しの会話をするだけで峻別できるようになります。

それでも、「まぁ、聞かれないで、黙ってやられるよりは、聞いてくるだけ良いんじゃないの⁈」なんて、総務の中では話していたりもします。

このように考えるようになるのも、経験でしょうか。

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