見出し画像

量り売りコーナー

新しく立ち上げを計画した食堂業者さんからの提案で、当時、斬新だったのは量り売りというものでした。

グラムデリと言ってましたが、ワンプレートに好きなものを好きなだけとって、グラム単価で精算するものです。

給食業者さんごとに設定金額は変わりますが、食堂コンペ時ではおよそ、1グラムあたり=1円〜1.2円でした。(出数と食材にもよりますが、現在はもう少々高いようです)

食材メニューはとても豊富で、ホテルのバイキングのように、混ぜご飯や洋風炊き込みご飯、パスタ、おかずも唐揚げ、玉子焼き、ウィンナー、揚げ物、焼物、煮物、カルパッチョ、ポテトサラダや春雨サラダ、パイなど、選ぶのに悩むほどたくさん並べてもらっています。

昼食時には毎回行列ができる、女性には人気のコーナーになりました。

意外だったのは年配の男性社員の利用です。自宅で炊事をしたこともないような方々が、ぎこちない手つきでお皿に盛り付けをしている姿は、ご家族に見せてあげたいくらいです。

食欲旺盛な体格の良い男性社員は、どうやらお皿のうえに盛りすぎて少々困っている様子でした。そのまま清算コーナーへ進み、席に座ったところで、いくらしましたか?と聞いてみると、「850円でした」と笑って答えてくれました。

感心するのは、利用者側が慣れてくると、汁物や水を多く含むものは避けて、軽くてボリュームのあるものをお皿にのせるということでした。サラダでは葉物をのせてもトマトはのせないということです。

パイを一切れだけ、唐揚げを一個だけ、追加で食べたいという人も量り売りを利用するようになってきます。麺類やカレー、バスタなどに加えて、あとチョットだけお好みのものをお好みの量だけという使い方です。

みんな、いろいろ考えて実に楽しそうに昼食をとっています。

blog

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?