ぱいかじ南海作戦

椎名誠の本。先に「岳物語」を読んだが、恐らく「岳物語」は著者にとって特別な本で、他の作品と比べたら異色だと思いこの本を読んでみる事に。椎名誠の場合は作品数も多く、内容も多岐に渡るのでどれを読んで良いか迷ったが、手にとって裏のあらすじを読んでなんとなくで購入。多分次からも同様にどれを読もうか迷うと思う。

内容は南の島でほぼ自給自足の良く判らない関係の共同生活を送ると言うもの。小説なのでドキュメントのようなとても厳しいものは無く、面白そうな生活が描かれている。
描写の仕方に著者の自然や生活に対する考え方が表れ面白い。もちろん全てが自分の考えと一致する本などは無いから、そこで考える。しかし考えると言っても難しい本では無いので「一つの考え方」として捉える。

一応舞台は西表島になっているが、実際に行った事が無いのでどこまで取り入れているのかは判らない。ここまでくるとどれも「南の島」で済んでしまう。そこで文明とかけ離れた生活をするでもなく、適度に携帯電話を活用したり、お買い物に出掛けたりのキャンプ生活を送る。ある意味現代の理想的な逃亡生活の一つかもしれない。全く内容などが違うが、宗田理の「ぼくらの七日間戦争」と同じ空気を感じた。

しかし読み終わって次に何を読むかはまだ迷う。
(初投稿2010.7.15)

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