国境の南、太陽の西

久々に村上春樹の本を読みました。
約10年くらい前、22.3歳くらいの頃に「ノルウェーの森」を読み、その空虚感に耐えられなくてずっと避けていたのですが、やはり現代文学として避けては通れない道だと思い手にしました。

相変わらず読み終わった後の空虚感はすごいです。
しかしなぜか充実した感じもします。
また、読んでいる途中の意識への訴え方はとても強く感じます。

個人的に思うのですが、村上春樹の本は読む人のその時の精神状態によって捉え方が大きく変わると思います。
作者が言おうとしている事、隠喩が多く明確に示されていませんがそれをいかに感じる事が出来るか、自分の中で納得出来るか。

文章自体はとても読みやすいのですらすらと読めます。
とりあえず拒否反応は起きなかったので、他の本も読んでみようと考えています。
(元投稿:2009.12.21)

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