蟹工船・党生活者

プロレタリア文学の代表的な作品でカムチャッカ沖で蟹漁をする労働者の現状と権利を勝ち取る様が描かれている。
プロレタリア文学と言うと左翼・共産党のイメージだが、この本はもちろんその類である。
しかし書かれた当時では思想的判断をした上で読まなければならなかったかも知れないが、現代では歴史を知る上での読み物として読むことができる。

自分としては表題の「蟹工船」よりもう一つの短編の「党生活者」の方がリアリティも有り、よく書かれていると感じた。
どちらも現状を打ち破り革命を起こそうとしているので、現代で現状(政治・経済など)に不満がある人は読んでみても良いのではと思う。
(元投稿:2009.12.11)

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