日本書紀 現代語訳

日本最古の歴史書である「日本書記」の現代語訳です。
色々歴史を勉強してきて、結局は一番大元を学ばないと始まらないなと感じたため読みました。

宗教書ではないですが、日本の神教の大元になる本になるのかな?
キリスト教で言う聖書みたいな感じです。
一番最初に神様が出てきてどんどん沢山神様が増えていきます。
ここら辺が一神教のキリスト教とかと違っていて、名前を覚えるのが大変です。
まあ、今までに聴いた事の有るような名前だけを覚えていけば、読む分には困りません。

始まりは他の宗教の始まりと同じく、土地作って、人間作って、繁栄させていきます。
ただ、宗教と違うのは、有る特定の対象(キリスト教ならイエス)を崇めるのではなく、普通の人間みたいに扱われています。
ちゃんと死にますし。
読み進んでいくと、知らないうちに神様が人間になっています。

日本書記は720年に完成したとなっていますが、恐らくその頃の天皇だか権力者だかが自分の系統に対して意味を持たせるために「創らせた」ものだと思います。
キリスト教やユダヤ教なども経典(聖書)が有りますが、それらも基本的には「創られた」ものでしょうけど、長い年月の間に神の凄さを教えるために色々改訂されていると思うのですが、日本書紀の場合宗教色が少ないのと、作成された時には既に仏教が伝えられていた事も有り「宗教は仏教で良いかな?」と考えていたのかは知らないですけど、出てくる神様に箔をつけた感じが無く、なんか創った当時のままって感が漂っています。

基本的に神話なのであまり深く書かれていません。
浅く広くって感じです。
絵本があるかは知りませんが、有ったら子供に読ませてみても面白いと思います。
小さいうちにちゃんと教育しておけば、30過ぎてわざわざこんな本を読むような大人にはならないと思います。
(初投稿2010.1.12)

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