プラトン入門

タイトル通り哲学者プラトンの「哲学」についての入門書。
プラトンの代表的な著書と、代表的な考え方「イデア」について本当に丁寧に初歩から説明してあります。

プラトンでもニーチェでも哲学者について入門書を書く場合、どうしても「哲学」自体の考え方や説明が必要になるのですが、それについてもこの本は書かれています。

初めて哲学を学ぼうとした時は哲学者によってその考え方が違うのも判りませんし、そもそも哲学に違いがあるのすらわかりません。
ですから本当は「哲学入門」みたいな本が欲しいと思ったのですが、なかなかそんな都合の良い本は有りませんし、どうせわからないならどこから始めても同じだと思ったので、有名なプラトンを選びました。
このシリーズはいくつかあるのですが、おそらく他の本も同じようなスタンスで書かれていると思います。

またこの本の良かったことは、著者が公平と言うかプラトンに対する現代哲学の批判も理解した上で、両方の考え方から客観的に見て説明をしていることです。
これによって哲学に対して偏った考え方をしないですみます。

自分にとっては、哲学を学ぶ最初の書としてこの本を選んで正解だったと思います。
(初投稿2010.1.22)

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