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【ゲーム攻略&創作日記】9-nine-_感想_非実在女子大生の美少女ゲーム攻略&創作日記Vol.0011

白巳津川市。
学園都市であること以外になんの特色もない街。
観光客を呼び込もうと町興しに励んでいるが、どれも不発。
しかし、思わぬ形で世間の注目を集めることになった。

ぶっきらぼうな態度をとりがちだが責任感が強く行動力のある頼れる青年。新海翔。
なんだかんだ言いながら周りのことを第一に考える優しい性格である。
普通の学生らしい平穏な生活を送っていたが、
白蛇九十九神社の神器が破損したことをきっかけに、
翔の日常に変化が訪れる。

その影には、異能に目覚めた少年少女たちの姿があった。
なんの特色も無い街に住む、
なんの変哲もない平凡な学生のはずだったが。
異能者たちが巻き起こす
数奇な運命に巻き込まれて……。

9-nine- 公式サイトより
https://9-nine-project.com/game/nine-pc/

キャラゲーとしても楽しめるものをプレイするの久しぶりだなあ、2010年以降のゲームってやっぱりシステム面洗練されてるなあ……なんてことを思いながらプレイしたのが「9-nine-」。
ちなみに前回プレイした「黒と黒と黒の祭壇~蟲毒~」は2002年発売で、「9-nine-」の第1章にあたる「ここのつここのかここのいろ」は2017年発売。15年って凄いね……。
シナリオももちろん面白かったので、ネタバレありで感想を書いていく。

「9-nine-」は
・ここのつここのかここのいろ
・そらいろそらうたそらのおと
・はるいろはるこいはるのかぜ
・ゆきいろゆきはなゆきのあと
・新章
の5つからなるノベルゲーム。「新章」以外は年齢制限版も存在する。

「車輪の国、向日葵の少女」や「穢翼のユースティア」と同様に、TRUEルートまでは一本道で、各ヒロインとのENDは枝分かれするという形式。
この枝分かれというのが本ゲームの重要な要素。
プレイヤー自身が一人の登場人物として、そしてルート分岐を決定づける役割として物語に巻き込まれていく。
この演出が新鮮で楽しかった。
特に「ゆきいろゆきはなゆきのあと」で、エンディングだと思わせてのあの演出……。
ゲームの登場人物に、ディスプレイの向こうから見られているような、奇妙で、そして身が竦むような感覚を味わった。
いやあ、怖かったなあ。鳥肌が立つほどゾッとした。

章が進めば進むほど物語の核心に迫っていくし、敵との対決も激しさを増す。
この敵というのがなかなかに厄介で、何度もこちらの心を折りに来る。
ヒロインの亡骸を部屋に用意しておくとか、どんな神経してたらそんな発想ができるんだよ、怖いよ。
でも、これだけ強敵だからこそ、追い詰めたときのカタルシスは半端ない。
枝分かれしていった並行世界で手にした、各ヒロインとの絆。
敵には無くて主人公にはある、この絆がないと倒せないという展開が、分岐するシナリオであることの意味を強くしている。
絆を深めるのって大事だよねという、青春学園モノお決まりのモチーフが、ゲーム構造としてメタ的にも大事だよねとなっているのが魅力的。

各ヒロインとのイチャイチャも非常に良かった。
どの声優さんもキャラクターとマッチしてたなあ。
ASMRが販売されるのも頷ける。
新章でアフターストーリー的なものが読めたのも嬉しかった。
とても満足度の高い、楽しいゲームでした、ありがとうございました。

いわゆるシナリオゲーと呼ばれるものを直近はプレイし続けてたけど、久々にキャラゲーもプレイしたくなっちゃった。
とはいえ、今は「もののあはれは彩の頃。」と「アメイジング・グレイス ―What color is your attribute?―」もプレイしているので、また追々かなあ。

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