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【ゲーム攻略&創作日記】PARQUET感想_非実在女子大生、空清水紗織の美少女ゲーム攻略&創作日記Vol.0009

Brain-machine Interface とは、脳と機械を繋ぐ技術である。
BMIによって、人の記憶はデータ化が可能となり、世界に発展をもたらした。

そして、彼は造り出された。
複数の人間の記憶を混ぜ合わせ、新たな人間を造る非合法な実験によって。

他人の記憶しか持たない彼は“自分”に興味を抱き、“自分”を探して街に出る。
そうして訪れた街で出会った2人。

猫を思わせる涼やかな『茨木リノ』
犬を思わせる朗らかな『城門ツバサ』

彼女たちもまた、BMIの非合法な実験によって生まれた存在だった。

秘密を抱えた3人、“彼”と“彼女たち”の同居生活が、大きな変化をもたらしていく——

公式サイトより引用。

 老舗美少女ゲームブランドの「ゆずソフト」が、全年齢向けブランド「ゆずソフトSOUR」を立ち上げた。本作「PARQUET」は、そのデビュー作だ。

 もし今までのゆずソフトが好きで、何作かプレイもしていて、その上で本作を購入するかどうか迷っている方がいるのであれば、私は購入した方が良いと思う。理由としては大きく二つ。

①ロープライスでありながら、システム面、イラスト面は文句ないクオリティであり、値段以上の楽しさがあったから。
②本作を購入することで「ゆずソフトSOUR」界隈が盛り上がり、結果的に「ゆずソフト」のR18作品作りにも好影響が出ると思うから。

 ①は私の主観だし、②なんて何の根拠もない「何となくそう思うから」でしかないけれど、推しを応援するような感じに近いかも。2500円で応援できるなら安いもんだよ、って感覚。以下、もう少し掘り下げていこうと思う。

 まず①について。
 システム面はフルプライス版と同等のクオリティ。ゲーム再開時に、前回中断したところから始められるのがかなり便利。フローチャート機能も付いているし、他のコンフィグも自由度が高いので、操作性の高さは頭一つ抜けていると思う。(今回はほぼ一本道のシナリオだから、フローチャートはあまり使わないけど。)

 イラスト面も文句なし。リノもツバサも可愛くて、見ているだけで楽しい。ムービーで出てくる3Dモデルは、まあうん……って感じだけど、2Dはいつものゆずソフトだから安心。シナリオの方でも触れるけど、やっぱこの可愛い子たちとイチャイチャさせてほしかったなあ。

 で、そのシナリオについて。「PRE STORY(前日談)」「本編」「AFTER STORY(後日談)」の3部構成になっている。「PRE STORY」では主人公の生い立ちについて触れ、「AFTER STORY」では、主人公とリノ及びツバサの軽めのイチャラブが展開される。

 本編は、主人公たちがBMIにまつわる事件に巻き込まれ、それを解決していく中で、リノとツバサ二人の問題も解消していくというストーリー。主人公は本編に入るまで一度も会社から外に出たことのない存在、けれど会社を急成長させた敏腕、でもやっぱり社会に出てみたら世間知らずという、なんとも納得しづらい設定だったりはする(社会のことを知らずして、人々の暮らしに関わる産業を盛り立てるって、天才だとしても無理では?)。
 他にも事件の根幹に関わるBMIの仕様で、実はこうすれば遠隔操作が可能で~~~みたいなとこもツッコミたくはなったけれど、まあそこら辺は深く考えず、「そういうもんか!」って受け入れた方がきっと楽しい。
 
 後編では1回だけ分岐がある。リノ√か、ツバサ√に進むが、どちらを選んでも最終的にはリノとツバサが主人公のことが好きで、お互いに負けないからと意思表明して終わり。好きな方から選べば良いと思う。ボリュームも少ないのですぐに読み終わる。
 もしフルプライスであれば、このあと更にひと悶着あって、最終的にどっちかと結ばれてエンディングという流れかな。いや、攻略対象が二人だから、金額的にはミドルプライスか。なんにせよ、折角可愛いキャラなので攻略させてほしかった。R18シーンなくて良いから、更なる後日談とか追加コンテンツで出ないですかね。

 ちなみに「PRE STORY」は、主人公が所属している会社のメンバーである三吉さん視点だ。その三吉さんのCVは長谷川育美さん。とてもきれいなお声で、注目していた声優さんなので、是非次回作などあればメインキャラで出てほしい。


 続いて②について。
 これはもう、ほんとに何となくでしかないけれど、ゆずソフトの思惑としては全年齢版を出すことでゆずソフトというブランドのファン、あるいは美少女ゲームそのもののファンを増やして、R18の方にも手を出してほしいということなのかなと感じた。
 R18に繋げられるかどうかはともかく、間口を広げたい、ブランドをファンを増やしたいというのはそうなんだろうなと思う。
 ロープライスだからユーザーとしては手が出しやすいし、DL販売だから国内だろうが国外だろうが購入は出来る。VTuberとコラボしてたのも、学園要素がなかったのも、今までのゆずソフトのファン層とは違うユーザーを狙いたいんだという意思の表れのようにも感じた(学園要素がなかったのって、夏空カナタ以来かも?)。
 あと、ブランド名にお酒の「SOUR」が入ってるので、全年齢と言いつつも20歳以上の、ある程度自由にお金が使える層がメインターゲットなのかなとも思ったり。

 美少女ゲーム界隈は、大手のブランドがなくなったり、一方で同人が盛り上がったりで、ゆずソフトとしてもこういうチャレンジは必要なんだと思う(そもそもゆずソフトは、ソシャゲも出したりしてたし、割とチャレンジし続けてるブランドな気はする)。昔からのファンとしては、全年齢版ブランド立ち上げを好意的に受け止めたいし、これがきっかけで入ってくれたユーザーが昔のタイトルにも興味持ってくれたら、ゆずソフト全体としても盛り上がって、良い方向に進むんじゃなかろうかと思っている。

 というわけで、迷ってるなら買った方が良いと思うよっていうコメントと感想でした。

~余談~
 本記事のTop画は、ゲーム内の立ち絵モードで作成したもの。やっぱシステム面のクオリティ半端ないですね。

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