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梅林茂(『花様年華』『2046』音楽)からメッセージ到着!

8/19(金)よりシネマート新宿ほか全国順次大ヒット公開中のWKW4K ウォン・カーウァイ4K 5作品。
都内のみならず各地で満席回が出ており、引き続き盛況に上映中という事を受け、新たに梅林茂氏からのコメントが到着。
梅林氏は、『花様年華』で「Yumeji's Theme」(元は鈴木清順監督『夢二』(91)の楽曲)が使用され、『2046』ではオリジナル・スコアを担当しており、ウォン・カーウァイ監督の優美かつミステリアスでエモーショナルな雰囲気を引き立てている。

現在も国内外の作品や活動で活躍する氏からのメッセージ全文は以下の通り。

Wong Kar Wai 作品を劇場でもう一度観れることは大変素晴らしいことですね。
機会があれば私も観たいと思います。
Wong監督との仕事は、他の監督との仕事と進め方が全く違います。
各シーンごとの音楽の打ち合わせはほとんどしません。
幾つかの主題テーマのコンセプトの話からはじめますね。
それも1、2度ぐらいです。
私が作曲をしたラフスケッチを元に音楽のスタイルを決めていき
スタジオで出来上がったスコアーを彼のアイデアで映像と合わせていきます。
二人の音楽に対する指向性が似ているのでしょうね、だから楽しいです。
でも、Wong Kar Wai スタイルと映画界で呼ばれているほど
個性的な映像表現ですから大変な仕事ですね
監督との仕事は私にとって映画音楽家ではなく作曲家として自由にやれるところが大変魅力的なところです。

今回の4Kレストア版素材では、映像の修復等だけでなく、音声も全て再リミックス、5.1ch素材となっている。
『花様年華』から『2046』は、トニー・レオン演じるチャウという1人を軸に繋がりを持ち、梅林茂氏の音楽もその感情の移ろいを表現。
劇場で映像と共に体感する梅林氏の紡ぐ旋律は、より一層、物語に没入させてくれるだろう。
9月27日現在、シネマート新宿では引き続き一部上映がクラシカルブーストサウンドでの鑑賞が可能。

ぜひ、今こそできる体験を劇場にて。



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