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自分を主語として、夢と共に伝える志望動機

今回は志望動機の確認をしていた時のお話しです。
30代のBさんは大学卒業後は公務員として10年働いている、民間企業で働いたことが無い方です。30歳を過ぎてから発達障害かも?と感じることがあり検査を受けたところASD(自閉症スペクトラム)と診断され精神障害者保健福祉手帳(3級)を交付されたけれど、手帳は開示しないで公務を継続されています。Bさんの当初の志望動機は、「民間企業で働いた経験が無いうえに、法務部という部署での勤務経験も無いので、行政機関で経験してきたことが御社でどこまでお役に立てるか分かりませんが、前例に無いことは挑戦させないお役所では無く、合理的な意見であれば今までに無いことでも挑戦をさせて頂ける社風の御社で働きたいと思い応募しました!」としていました。

Bさんが応募する求人は、横河電機様の法務部の正社員・事務職です。前述のとおり、法務部門での業務経験は無いのですが、法令に従って業務を遂行する行政機関で、どんなに複雑で煩雑な手順であっても法に則り決められた期間、順番、書式、記載内容から逸脱することなく正確に、粛々と処理する業務に慣れ、時には違法性のチェックを行う仕事にも携わり、民間企業の法務部門でも十分に通用する経験・スキルをお持ちであると大畑は判断し、横河電機様の法務ポジションをお勧めした経緯があります。

「このまま公務員として働き続けても、自分が獲得したい専門性や、新しいことへ挑戦する楽しみは得られない。しかし、障害者だから庶務・雑務とかアシスタント業務しか任されないような障害者雇用への転職はしたくない。障害があっても正社員として、専門性を磨ける会社・仕事はありますか?」とのことでしたので、そういう会社は多くは無いけれど、横河電機様はご希望に近いと思います、とお勧めして「ぜひ応募したい!」と大変意欲的なBさんでした。

しかしBさんのお人柄が表れているともいえるのですが、志望動機の前半は「自信が無い」と言っていることと同じです。大畑からその旨をお伝えすると「民間経験が無いことや法務部の経験が無いことは事実なので、そんな自分が自信を持って応募するという言い方はできない・抵抗があります」とのことでした。そこで、「経験してないことを述べるのではなく、ご自身が行政機関でやってきた仕事と、そこでの仕事への取組み方に誇りを持ち、横河電機様でも通用するように頑張ることが自分の希望・目標を叶えることになると信じて応募した。」と考えることはできませんか?と提案してみました。

このような提案・アドバイスは、エージェント(コンサルタント)によって違ってくるし、唯一の正解がある問題でも無ければ、模範解答も複数あるものです。だから、他人が考えた模範解答を自分の中できちんと咀嚼理解して、自分が良いと思った言い方で、自分の意志で話せるようにならないと、本番の面接で失敗する可能性が高くなります。

ただ、大畑流ではありますが、よくお話しすることは「自分を主語として、希望・夢を意欲的に熱意を持って応募企業(面接官)に話すこと」が大事だと思います。それを具体的に、応募する企業・部署・予定業務に応じてカスタマイズすることが、一人ではなかなか難しい場合、ぜひアンプティパ・大畑までご相談下さい。

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