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がんばれ厚生労働省!!

労働政策審議会障害者雇用分科会については、以前から少し触れてきましたが、今日は会議の内容ではなく、会議開催の案内についてです。

「第121回労働政策審議会障害者雇用分科会」(オンライン会議)を開催します(開催案内)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26136.

普段は会議の内容=議事録を見るのですが、なんとなく?意図せず?この開催案内を見て、2度ビックリしました。

ビックリの1つ目は…
「新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、オンライン会議で開催させていただきます。傍聴を希望される方は、下記の募集要項によりお申し込みください。なお、傍聴については、会場での傍聴のみとなります。」

今どきオンライン会議は普通に行われる会議形態であり、感染拡大防止というよりオンライン会議の方が便利という理由が多い気がしますが、ウイルス感染に敏感な厚生労働省であればこそ、公益代表・労働者代表・使用者代表それぞれ10名ずつ合計30名が参加する障害者雇用分科会をオンライン会議で実施することは当然の配慮なのだと思います。でも、傍聴は会場に行くことが必須という説明にびっくりしているのは 私だけでしょうか?

オンライン会議会場: 中央合同庁舎第5号館 省議室(9階)  傍聴会場: 中央合同庁舎第5号館 省議室(9階) WEBの説明を見る限り、オンライン会議会場と傍聴会場は同じです。つまり、これは、もしかして・・・厚生労働省が行う30名規模のオンライン会議の全貌が分かる特典付きの傍聴なのでしょうか?

ビックリの2つ目は…
「(5)分科会当日は、必ず「傍聴申込み用紙(*)」及び「顔写真付身分証明書(免許証、社員証、パスポート等)」をご持参いただき、入館の際に提示してください。(*)FAX申込みの場合:送信していただいたFAX送信票、メール申込みの場合:送信メールをプリントアウトしたもの」

この文章は、会議・開催案内の中の「募集要項」の(5)なのですが、その一つ前に(4)希望者多数の場合は、抽選等を行い傍聴者を決定させていただきます。会場スペースが限られているため、お申し込みいただいても傍聴できない場合がありますので、予めご了承下さい。抽選等の結果、傍聴できない方には、開催日前日にご連絡申し上げます。(傍聴可能な方には連絡等はいたしません。)と記載があります。

つまり傍聴に行く人は、申し込みをして「ダメです」と連絡が無い、もっと言うと「傍聴可能です」という連絡も無い、何も連絡が無い人が行く訳です。申し込んだ人は、氏名・所属・連絡先を厚生労働省に開示しているので、傍聴OKとする人の氏名・所属・連絡先を確認できる身分証明を確認するだけで、傍聴受付は済みそうな気がしますが、なぜ申し込みをしたFAX送信もしくはメール送信の「紙」を印刷して持参しないといけないのか?・・・疑問を感じているのは私だけでしょうか?

しかも、この会議・開催案内の冒頭に…当省では、審議会等の「ペーパーレス化」の取組を推進しています。資料につきましては、開催日の前日までに、当省ホームページに掲載しますので、傍聴にあたっては、お持ちのタブレット、携帯端末等に保存の上、当日持参いただくか当省ホームページに掲載されている資料を閲覧していただくかの対応をお願いします。議事録につきましては、後日公開予定としております。

 会場内には、ご利用いただける無線LANのアクセスポイントはございませんので、会場から当省ホームページ掲載の資料を閲覧される場合には、ご自身で通信環境をご用意していただくようお願いいたします。ご不便をおかけしますが、「ペーパーレス化」へのご協力をお願いいたします・・・と「ペーパーレス化」という言葉を2回も繰り返しています。

印刷物はまったく配布しない!ペーパーレス!!と言い切っている厚生労働省が、会議の傍聴をする人から申し込み用紙の提出を求めるとは・・・きっと、国民の税金を使って無駄な印刷を自らはしない!でも、国民から提出して頂いた紙は、きっと何かの役に立てるつもりなのでしょう。 がんばれ厚生労働省!!

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