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023年4月、新年度のスタートはアフターコロナの始まり

先日の4月1日に入社式を行った大企業のニュースがメディアに流れていましたが、多くのニュースで久しぶりにグループ全体で式を行った等と、コロナ禍では多くの人が集まるイベントを控えていたことが終わりを迎えつつある様子が見受けられるニュースでした。

ちなみに、直近の採用予定人数のピークが2016年の5000名以上だった3メガバンク(三菱UFJ、三井住友、みずほ)は、この2023年4月入社予定は1100名程度で、1社あたりでは300名~400名だそうです。

平成バブルの時代は、メガバンク1社だけで数千名の新卒採用を行っていたので、正に桁違いの変遷と言えるのでしょうが、令和となりコロナ禍を経て企業の採用は毎年4月に大量の新人を定期的に採用することから脱却しつつあるのかもしれませんね。

一方、昨年(2022年)よりも大幅に新卒採用を増やした企業のリストを見ると、3倍以上採用人数を増やした増員率・第一位の会社はタレ等の調味料業界・大手の日本食研ホールディングスで、コロナ禍のステイホームで自宅で食事をする人が増えたことが関係あるのか?と思ったら、売り上げの9割が業務用とのことでアフターコロナにおける飲食業界の復活に合わせての増員のようです。同様に増員率・第二位の東京個別指導学院は学習塾の大手ですが、コロナ禍では塾・予備校へ行く学生が少なかった為に業績も採用も低迷していたけどアフターコロナでは講師・利用学生数・売上を2倍にする事業計画を立てているとのことで採用人数も増やしているようです。

とは言え、昨年に比べて大幅に新卒採用人数を大幅に増やしている企業の一覧で採用実数を見ると19位の日本電産:242名が最大なので、コロナ禍の2022年まで採用を抑制していた=業績が厳しい状況にあった企業が、アフターコロナの業績回復を見越して採用増加に踏み切った企業の一覧と見ることも出来るかと思います。

つまり、メガバンクのように大きな組織を徐々に小さく作り直している大企業もあれば、コロナ禍で抑制していた採用や投資を復活させて組織拡大を推進する会社もある、そんな2023年は大企業よりも中堅・中小企業の方が面白い時代の始まりかもしれません。

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