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漫才「優しい」

新しく書いたネタです。なんかボケとかツッコミとかぐちゃぐちゃになっちゃいました。



ボ]ツ]どうもー
ボ]ジョイサウンドをご利用皆さん、どうも(コンビ名)です。
ツ]ここ、カラオケじゃねえんだよ。
ボ]え?
ツ]いやお前カラオケで流れてる、バンドがダルそうに自分らのアルバム宣伝してるやつみたいにになってるから!
ボ]ああそっかそっか、ごめん間違えた
ツ]どんな間違えだよ。そんなことはどうでも良くてさ
ボ]なんだよ
ツ]実は俺、悩みあるんだよね
ボ]なるほどな。俺でいいなら全然相談のるよ
ツ]俺さ、自分のいいところがわかんないんだよね
ボ]ん?というと?
ツ]いやー俺ってさ、良いところなんかないんじゃないかって思っちゃうんだよね。だって顔がかっこいいわけでも、背が高いわけでも、勉強ができるわけでもないし。考えても全然自分のいいところがわかんなくてさぁ、、、
ボ]クヨクヨすんなって。あのな、人間誰だって一つは良いところあるんだよ。もちろんお前にも良い所はあるよ!
ツ]本当に?え、じゃあ俺のこと褒めてみてよ
ボ]いやー、お前の良いところは、優しいとこだよ!
ツ]、、、は?
ボ]、、、え?なんか気に入らなかった?
ツ]いやお前さ、褒めてくれって言ったんだよ
ボ]いや褒めたよ。優しいってさ
ツ]「優しい」のみ?
ボ]ん?どういうことどういうこと?
ツ]いやお前な、良い所はどこか聞かれて「優しい」しか出てこない奴って、、「そういうこと」だからな!
ボ]どういうことだよ!
ツ]あのな、「優しい」ってのは調味料なのよ!刺身に醤油つけるよな?でも醤油だけで飲んだりはしないだろ?それとおんなじで、良い所聞かれてかっこいいとか、頭がいいとかわかりやすいメインとなる長所があってこその「優しい」なんだよ!優しい単独じゃ何の意味もねぇんだよ!ただの醤油だから!わかるか?
ボ]いやー、僕いつも醤油だけで飲んでるけどなあ
ツ]あー食生活やばい奴だった。例えミスっちまった。
ボ]いやでもごめん。最近は醤油をソーダ割りで飲むのにハマってるから、今の発言は無しで。
ツ]キモいなぁ〜!あと謝ってくるのも良くわかんないし。
ボ]まあとりあえずお前は、本当に優しいよ!
ツ]ちょ、まだいうのかよもう辞めてくれって
ボ]なんで?本当にお前は優しいんだってば!
ツ]お前本当物分かり悪いな。良いところ聞かれて「優しい」って答えるのは、和訳すると「別にこれと言って悪い所もないけど良いところもないので当たり障りのないことを言いました。」になるんだぞ!
ボ]どっちも日本語だわ!何訳わかんないこと言ってんだよ!
ツ]遠回しに言うとそうなるってことだよ!だから京都人同士の喧嘩なんて、「○○はんは優しいどすね〜」って言い合ってるせいで一見褒め合ってるように見えるんだぞ!
ボ]それは多分本当に褒め合ってるだけだろ。
ツ]いーや、あれは間違いなくつかみ合い寸前の喧嘩だね!もうとにかく、やっぱり俺は良いところが無いってわけだよ。
ボ]だからそんなことないって!
ツ]お客さんの中にもいるんじゃないですか?友達や家族、先生に「あなたの良い所は優しいところ」って言われたことある人。そう言う人ね、みーんな僕と同じ、「無し」の人間なんですよ!
ボ]おい客に牙向けるのは違うだろ!嫌なこと言うのは俺だけにしろって!後なんだよ「無し」の人間て
ツ]俺は本当のことしか言ってない!
ボ]ごめんなさいお客さん、多分こいつ機嫌悪くて変なことばっか言っちゃってるんです!本当はこんな奴じゃないんです!
ツ]俺今日バイトの給料日だぜ?
ボ]めっちゃ機嫌いいじゃん、、、
ツ]今月はどんな買い物しようか考えてる
ボ]なのにこんなヘイトスピーチみたいなことして、、、怖っ
ツ]良いところが「優しい」か、、、。本当、酷いわ。ならはっきり「ない」って言ってくれよ
ボ]まだ言ってる!
ツ]じゃあお前な、学校の通信簿に「学校での様子」って欄あったろ?普段どんな態度で授業受けてるかとか。
ボ]あーあったあった
ツ]大体あそこには「クラスの人気者で明るい子いです」とか、「とても思いやりとリーダーシップのある子です」とか書いてあるんだよ。
ボ]先生そんな風に見てくれてたんだって嬉しくなるやつな
ツ]でもそこに、「優しい子です。」のみだったらどう思う?
ボ]、、、え、、俺って、、?
ツ]ほら、なるだろ!
ボ]いや待って待って!ちょっと今のは違うって!
ツ]違くねぇんだよ!俺の言ってることは正しいんだよ!いい加減認めろよバカが!
ボ]いやそうかもしれないけどお前は本当に優しいし、、、
ツ]だから何でわかんねぇんだよお前脳腐ってんのか!
ボ]本当に優しくていい奴なんだってお前は!
ツ]お前マジでしつこいんだよ、腹立つんだよお前!
ボ]優しいんだってお前は、、、
ツ]どこが優しいんだよこんな奴!!
ボ]え?
ツ]さっきからお前が必死に褒めてくれてんのに俺めっちゃ暴言吐いてたわ!全然優しくねえじゃねえかよ!最低じゃねえか!
ボ]いや最低なんかじゃないって!えっと、、あっお前の良いところ思い出したわ!ほら、お前手先器用で鶴折れるじゃん!あれ凄いんだよな僕できないからさ。
ツ]え、ああ、、
ボ]あ、あとさ、お前ゲーム上手いよな!お前に勝てたこと全然ないもん!
ツ]本当に優しいのはお前だよ!!
ボ]え?
ツ]こんな必死に良い所絞り出してくれて。お前がマジで優しいせいで、更に俺が嫌な奴になってんじゃねえかよ。
ボ]なんかごめん
ツ]謝んなくていいよ。あともう気つかってくれなくても良いからさ。おれは本当にいい所ないんだって
ボ]ああ、本当だよ。お前は本当にいい所ないし口臭いしみんなに嫌われてるどうしようもないクズだよ。
ツ]急に言い過ぎだろ!泣くぞ!
ボ]ツ]どうも、ありがとうございましたー

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