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「いいし」から雲南市へ、雲南市から世界へ~「平和を」の願いをつなぐ


5月19日 三刀屋町の古刹、峯寺にて世界平和祈願祭が開催されました。
この式典は山陰にある20の神社やお寺で構成される「出雲社寺縁座の会」が主催するもので、世界でも珍しい、神社とお寺が宗教や宗派を超えて平和を祈る式典です。


平和の願いを届ける機会に

 峯寺ご住職の松浦快遍さんからお電話をもらったのは昨年の12月でした。
「三刀屋の地で平和を唱えるのであれば、博士の平和の願いを届ける機会にもしたいので、力を貸してほしい」と言われました。

飯石地区ではこれまで、おいたちの家を中心に永井博士の顕彰事業に取り組んできましたが、今回は大きな挑戦です。雲南市の吉山副市長を会長として「雲南市市制施行20周年記念永井隆顕彰委員会」を組織し、永井隆博士の「平和を」の精神を伝えるため、また博士のふるさと雲南市を巡ってもらうような仕掛けができないかを考えました。市役所はもちろんのこと、雲南市永井隆記念館や、永井隆物語を上演した雲南市民劇、永井隆博士と峯寺の発信に取り組む三刀屋高校JRC 部とも連携し、特別展示と顕彰ツアーを計画しました。

特別展「永井隆博士のふるさと雲南」

展示では、峯寺の観音堂をお借りして、
◎ 雲南市永井隆記念館・・・・博士の年表や博士の書(複製)
◎ 雲南市演劇によるまちづくりプロジェクト実行委員会
  ・・・4月に上演された「永井隆物語」写真展
◎ 雲南市役所・・・「平和を」の都市宣言、永井隆平和賞
◎ 雲見の里いいし・・・おいたちの家を中心に博士に関する取組み紹介

展示をご覧になった町内の方から「三刀屋の人も意外と博士を知らない。記念館も「いつでもいける」と案外行ってなかったり・・・こういう機会は貴重」と言っていただきました。

顕彰ツアー「永井博士の散歩道」

 顕彰ツアーは、峯寺を出発地点に、永井隆記念館と生い立ちの家を自家用車で巡ってもらうスタンプラリー形式で行いました。参加者へのツアーグッズの中には、「永井隆さんのおいたちガイドブック」や三刀屋高校JRC部の作成したワークシート、オリジナルしおりを入れ、雲南市の思い出を持ち帰ってもらえるようにしました。

三刀屋高校JRC部の生徒さんがツアー受付に協力してくれました。生い立ちの家では、ボラガイドの須山さんによる説明。

平和の願いは時代を超え、宗教を超え・・・

  祈願祭は三刀屋太鼓の「平和を」の演奏で幕を開け、式典では永井隆平和賞の優秀作品の朗読もありました。さらに祭事の後に行われた護摩供養では、ご住職が祈りの言葉で「永井博士の願う平和」と唱えられました。
 博士の実家は神道(大社教)、博士自身はカトリックですが、今回の祈願祭を体験して、平和は宗教を越え、時代を超え、さらには地域や国も超えてみんなで願い、守り、伝えていくものだと強く感じました。
 これからも永井隆博士の「平和を」の精神を一人でも多くの人に届けられるよう、取り組んで行きます。

 
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