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コミュ力おばけ

「コミュ力おばけ」というワードをたまに聞く。私の中で「コミュ力お化け」と聞いて浮かぶ顔は2名。他にもいるけど圧倒的に群を抜いているのはこの2名。タイプは全然違うけど、この2人を思い浮かべると言葉にできなかったが何か共通項があるような気がしていて。少しずつ言語化してみるか。


コミュ力お化け1:現地リサーチマーケター

あいつは凄かった。世界を飛び回るマーケター。現地で情報収集してレポート書いて、そのあと事業計画を立てて立ち上げ、一連の流れを担当している。

いつも相手の言ってほしいことを言う、手に取るようにわかるらしい。
さすがは人間の行動パターンのプロ。大体欲しがることは似たようなものらしい。ただ、あいつ曰く"お国柄"はあるらしく、そのパターンをよく話してくれた。
そしてあいつの話を聞き終わると、頭に残るのは「あいつの魅力」どんどんくり広がれるエピソードで輝くあいつは、最終的に「あんた、かっこいいわぁ」で締めくくられる。
どのエピソードでもあいつの話を聞けばみんなそう思うはずだ。だってベースは相手が言われたいことを熟知しているプロ。旅の経験のどこを切り抜けば相手に刺さるかが反射的にわかる。嫌味も嫉妬心も駆り立てない(なお駆り立てることもできる)。あいつはどんなに傍若無人な振る舞いをしようとも、結局スマートな人という印象に収っていくのだ。

そしてもう1つ、あいつの話を聞き終わると感じる感覚がある。
「自分が特別な存在になった錯覚」
あいつの話を聞けたこと、「それを話すのは君だから」の雰囲気、何が因果か分からないが、あいつの話を聞くと少し自分が偉くなったような、特別な存在になれた気分になる。

何がそうさせるのか、それを紐解くことは容易じゃないが、少しでも理解できれば自分の人生、そしてその人生を歩む自分が魅力に満ち溢れた存在になるのではないかと思っている。

コミュ力お化け2:謎の外国人

こいつもコミュ力が高い。いわゆる陽キャ。しかしただの陽キャではない、グローバルスタンダードの陽キャだ。
すごいステイタスがあるわけでも、何かに秀でているわけでもない。
ただ、いちアジア人として思うのはホリが深い、背が高い、そしてテンションの乱高下がすごい。あと特記するなら、いちいち行動がドラマティック。退屈はしないが、若干うっとおしい。あとケチのくせに気前がいい。

そんないわゆる「人が従いたくなる」要素、つまりステイタス0の存在なのに、こいつの周りには不思議と人が集まっている。上役からは一目置かれるし同僚からは一緒に働きたくはないが一緒に飲みたいという謎の評価を獲得しているのだ。

人が集まっていくる、そんな強みを持つこいつのすごい所とは?
ずっと謎だった。なぜこいつは人気者なのか。トップクラスの陽キャだから暗いことは言わないし、いつもポジティブ。そして何かに秀でているわけでもないがSNSを更新するのが好き。好きだが見たいとは思わない、だって本人の写真ばっかりだし。
そんな結果だけは残す、その理由を根気強く分析してみた。結果下記あたりが怪しいと睨んでいる。
・ノンバーバルコミュニケーション力が異常に高い
・交渉が好き
・我を出すことに違和感がない、自分の欲しい物を伝えることに遠慮がない
・忠誠心を伝えるのが異様にうまい、その辺の体育会系よりうまい
・雰囲気を作り出せる
・傷ついた、悲しいを全力で伝えられる

結局人って他人にそこまで関心がないんだろね。そして関心があってもそれを伝えることは億劫なんだろう。そんな意外とブルーオーシャンな社交マーケットだ、あら、こいつは陽キャ無双を繰り広げているんだろう。

「お化け」とは

この辺がポイントかね。
・魅力を伝えそれをハラ落ちさせることがうまい
・相手が一緒にいると楽しい、その時間に希少性を感じている、もっと欲しいと思う

コミュ力というなんかテンプレにハマるだけでは獲得できないこのスキル。
使いこなせる人分析は勉強になるわ。

以上!

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