【登場人物】三条商事は今日も平和です。
○ヒロイン
*冷泉美嘉(28)
三条薬品に出資している実業家・冷泉成政の義娘
今ドキ女子ではなく地味子であり、あまり愛想がいいとは言えないが、秘書課の課長兼社長の第一秘書であるため、陰で「親のコネを使った」と揶揄される
実のところは『現社長・三条融が社内を上手くまとめられないことに気づいた腐れ縁』かつ美嘉にとって『血の繋がらない父親』冷泉成政によって送られた凄腕調停人であり、融や舞歌には揶揄れて《影の社長》と呼ばれたりすることもある
[正体]
冷泉成政の実の姪であり、三条融とは血の繋がらない従妹。また高倉舞歌とは異母妹
幼少期に母親(成政の姉)からDVを受けていたため、施設を転々としていた。しかし、そこでも上手くいかず、十二歳のとき、自殺未遂を引き起こす
最終的に成政に引き取られたが、そのときまでの記憶は一切ない
引き取られて以降は普通の教育を施されるが、主観的な見方が一切出来なくなっており、常に客観視してしまう、感情の欠落したサイボーグのような性格
○秘書課
*高倉舞歌(26)
第二秘書
自他ともに認めるゆるふわ系女子
かつては社長第一秘書だったが、恵理派と友梨派の諍いに毎回巻き込まれ、ストレスがたまり病院に一度入院した
○営業部
一課
*村上恵里(36)
課長
社内随一の学歴を持つ才女であるが近衛雅子に家柄が劣るため、入社以来、敵愾心を燃やしている
*醍醐友梨(34)
主任
恵理の大学の後輩でもあるため、恵理の右腕を自称している
社長信奉者であり、社長からもらったものは紙くず一つでさえ、大切に保管している
同期の白河相子が先に係長に昇進したので、焦っている
二課
*近衛雅子(39)
課長
旧公家の出身であるが村上恵理に学歴が劣るため、入社以来、敵愾心を燃やしている
*伏見啓子(23)
今年二課に配属されたばかりの社員
スイーツ巡りが趣味で、よくSNSに投稿している
○その他
*三条融(40)
三条薬品の社長であり、舞歌の従兄
経営はできても人事に疎く、長年続く一課と二課の対立がさらに激しくなった。そのため腐れ縁であり、三条商事の筆頭株主、冷泉成政に義理の娘、美嘉を送り込まれた
[正体]
美嘉にとっては、血のつながらない従兄でもある
彼女の正体については最初から知っていたが、成政に口止めされていた
*冷泉成政(45)
美嘉の血のつながっていない父
三条商事の筆頭株主であり、実業家
営業部一課と営業部二課の対立については知っていたが、激化したことで、融のもとに義娘を送る
[正体]
美嘉の実の叔父(美嘉の母親を姉に持つ)
母親からDVを受け、孤立していた美嘉を救うことができず、自殺未遂にまで追い込んだため、彼女にだけ無条件でなんでも願いを聞く(とはいえ、本心を言わないマシーンに育っているため、想像して行動しているにすぎないが)