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第20回 #書き出し祭り ご依頼感想

 BGMが大きすぎ聞こえない問題が出たこと、配信場所(ネット環境)の問題で遅延が大幅に出てしまったことのため、今回はこちらで感想を書かせていただきます
 楽しみにされていた方、大変申し訳ございません
 スライド自体はあるので、そちらを合わせて掲載させていただきます

*私が書く「感想」に込めた想い


○〝感想〟の見方

 ↑の内容に加え、配信で喋ろうとした内容をかいつまんで文章に認めさせていただきます
 好きな作品ほど鳴き声が大きくなり、言葉少なになります

感想本文

3-13 後宮の牡丹の影に隠れて師匠は赤く染まりゆく

 タイトルとあらすじ、本文の〝硬さ〟のギャップが大きかった印象。ラブコメ路線でいくのであれば、もうちょっと柔らかい、ラフなタイトルでもいいかも
 4000字に対して現在→過去→現在という3つの場面はちょっと駆け足気味で、いくつか気になってしまったのですが、たとえば

 池辺では美玉メイユー龍武ロンウーが木剣を構えて対峙していた。
 淵に生えた下草から、朝つゆが滑り落ちる刹那、二人の剣が閃光を放つ。
 水面に波紋が広がる頃には勝負の決着がついていた。

 この部分であれば「どういう構え方をした」のかなど、もうちょっと描写が欲しかったです

3-16 I.D.E.A

 シンフォ◯アとか、シュバルツツェス◯ーケンなどの世界観と似ていますよね。わりと書き出し祭りではお馴染みの世界観なのですが、好きです。書いてみたい世界観の一つです
 ひと昔以上前に高校でプラトンは習っていたので、イデアはわりと馴染みのある単語でしたが、習っていなかったりすると、あまり馴染みがないので、そのあたりをもうちょっと深掘りしてもいいのかもしれません
 もっとも本文中に出てきているので、問題ないと思いますが

 あくまでも個人的には気にはならない程度の速さですが、読む人にとってはもしかすると、速く感じられたかもしれません。おそらく作者さんは鷹山と茉莉の出会い、協力の取り付けまで描きたかったのかなとは思いますが、もうちょっと鷹山の真意、茉莉の正体、どちらかでもはっきりさせておいたほうがゴールが見えずとも、読みやすかったかなとも思います

4-15 球体関節人形の血は赤いのか。

 こういった作品を描ける人ってすごいですよね
 世界観はすごく練られていて、ゾッとする描写は羨ましいのですが、私には描けないです
 世界観は、前回(第19回)の第二会場の二位『アフロディーテの皿』と似ていますね

 ただ、あらすじに〝成長譚〟とあったので、1に成長するところが見られるのかなと期待してしまった部分もあり、エピソード0『自己を認識(名付け)』という感じになってしまっているのが、もったいないかなと思いました

2-16 酒呑童子の蔓延る夜

 好きです(鳴き声)
 が、あらすじで設楽が主人公と判断せざるを得ないので、冒頭の水瀬視点は少なからず混乱しました

4-21 飛竜士の航空力学

 連載としては伸びるかもしれないが、書き出し祭りとしては伸びるかわからない作品の一つ
 言葉はキツイと思いますが、ほかのご依頼作品でも同じことを書かせてもらっていますが、異世界転生/転移の冒頭を4,000字で書くっていうのは、なかなか難しいんですよね
 ざっくり言うと、制限字数の中で、どこを切り取るか(=見せ場はどこか)という問題なんですよ。私ならば決闘シーンから描いたかな

 またWEBでの連載、という前提だと、あらすじで切る/切らないという問題も出てくるので、あらすじで感じた時系列と本文の時系列の齟齬が引っかかりました

(略)
 湖で気絶しているカイトを助けたのはひとりの少女アイリス。少女アイリスの正体は珍しい白銀色の飛竜だった。カイトはアイリスから、この世界で最も高貴とされるスポーツ「竜閃りゅうせん」について教わる。それは人間と竜がバディとなり最速を勝負する競技。
 元の世界に帰る方法を探している途中、ひょんなことからカイトとアイリスは王国の近衛兵に竜閃での決闘を申し込まれる。半ば強制的にバディを組むことになった2人。カイトは現代航空力学の知識と操縦技術を駆使して竜閃での勝負に勝ってみせると意気込むが、何より竜の方のアイリスにはある秘密があって……。
(略)

あらすじ

 ここからは「竜閃を知る→旅する→決闘」なので、本文の内容とは若干ズレが生じてるんですよね。あらすじから入った人からすると「詐欺やん」と思う人も出てくるわけなので、細かい指摘かもしれませんが、そのズレが解消されるとより読みやすくなるかと思います

3-18 悪徳祓魔師・羽々木音依の巡礼

 4000字で1エピソードが終わっているので、短編構成でありつつも『巡礼』というタイトルなので「悪魔(悪徳)をぶっ潰していき」、根源を切除していく話になるのかな、と思いました
 キャラだけ見れば、完全好みです(書き出しとしてアリかどうかは別ですが)

1-10 この聖女は元暗殺者ですが、本当に宜しいのでしょうか?

 続きはいずこ?(鳴き声)
 こういう系統弱いんですよ、私((
 ミモザの性格がわからなかったというところと、国王の息子は王子やろという隅突き以外は、すごく沼です

1-9 光る! 鳴る! オト・コノーコ育成計画DX 〜ダメ勇者オリジナ・ルクス完全監修〜

 もうワンアクションあったら、沼に落とされた作品でした
 というのも、いわゆる日常回に最後の「変身」ネタをねじ込んだような形で終わってしまっている部分がどうしても引っかかってしまい。その部分以外は、純粋に読みやすかったと思います

3-3 灯りの家へおかえり。-ある日、魔女は少女を拾った-

 続きありますよね?(鳴き声)
 雰囲気が最高です

1-3 恋愛小説の当て馬騎士にさせられた

 これも『飛竜士〜』と同じで、連載で2話、3話を一度に掲載して、というのであれば、十分スタートダッシュできそうですが、この4,000字のみで今の切り取り方だと、転生/転移前のやり取りに重点を置きすぎて、もったいないなと思いました

2-18 こちら、獏喰庁AI特課-ばくろうちょう えーあいとっか-

 あらすじで獏喰庁の意味や『エイム』の意味が語られてますが、本文中では離れたところで説明されていたり、そもそも説明がなかったりしたので、ちょっと不親切かなと思いました

 AIイラストを使って推しかけ描いてる阿呆ですが、AIって怖いんですよねぇ
 なにが怖いかって、フェイクだって簡単に作れること。そういった意味で、あり得る未来なのかなと考えてしまいました

1-6 ハッカーちゃんの給料日/#0 悪の金庫は簡単に空く/A easy game

 ルビ芸…と言ったらいけないけど、ルビ芸すごいな
 続きありますよね?(鳴き声)

1-1 私、言うとおりにはなりませんっ!〜じゃじゃ馬令嬢の手綱捌き〜

 年齢などのちょっとした〝小物〟が出ていないところがやや不親切。またオーギュスト成分がもう少し欲しかったな
 政治的なドロドロ成分は好きな人間なので、どこまで出るか楽しみです

4-17 100日後に結ばれる魔女と王子 ~なぜ惚れない薬を飲ませたのに求愛するの?!~

 前提条件としてですが、私はあまり『◯◯日後』シリーズは好まないんですよね。ワニの漫画から流行りだしたとは思いますが、自分の中では流行の理由がつかめなかったという理由もあってか、こういったタイトルを見ると、ブラバしてしまうんですよ

 なんですが

 面白え
 いや。原因はわかります。諦めの悪いヒーローっていうのが好みなんですよ()
 続きをください(鳴き声)

3-19 オソガル少年の嫁取り物語 ~乳のデカい女をもとめて~

 作者さんはご存知…かもしれませんが、しるなさん、おねショタはあまり嗜まないんですよ
 とはいえ、これなんというか。おねショタの枠を超えて沼らせにきましたね?(鳴き声)

2-1 口無しのサナギとトリコは忘れない

 いやぁ…しるなさん、書いてみたいんですよ、こういう本気でゾッとする作品。前回は因習村を書こうと思って、思いきり滑ってた感があるので、安定してこういう作品を描ける方が羨ましいです(鳴き声)

3-23 特騎隊事案記録「ホワイト・ワン」

※気になる部分が空白なのは、3枚目のスライドの内容が気になったことそのものだったためです

 上記『I.D.E.A』と同じ世界観ですね
 しるなさんにとっては、滑らない因習村と同じく、書いてみたいけれど、技術的に書けないだろうジャンル
 そう意味では、すごくこういった作品にあこがれを持つんですけれど、世界観がかなりぼやけて見える部分が残念でした
 例えば「アルファ班」「ベータ班」という語句一つでも、どういった違いがあるのかという部分が一言でもあれば、より没入できたのかなと思います

1-13 伯爵令嬢ザマァちゃんはイケメン第三王子に婚約破棄されたいのに溺愛されています

 なかなかテンプレっていうのは難しいんですよねぇ
 いや、私も安定してできているかと言えば、できていないと思いますし、なにより書き出し祭りの第一会場で参加されているということは、書きなれた方だと思われるので、クソど素人の私が言うのも烏滸がましいのですが、切り取り方ひとつで印象が大きく変わるんですよね。冒頭で「なんでその部分を見せたのか」「なんで冒頭でそのシーンを出したのか」ということが読者に伝わらないと、続けて読むって難しいかなと思います
 で、この作品の場合にはタイトル/あらすじとしては「婚約破棄されるつもりが、溺愛されてしまう」という流れを見せたいはずなのに、そこに至るまでのプロセスが続くというのは、かなりもったいないなという気がしました

1-2 拝啓、母さん。僕は人類を滅ぼします。

『獏喰庁』と同じ、AI・ロボットに侵食されかけている世界観であり、すごく構成面、キャラ立てともに上手いなと思いました。これは技術的にという意味合いで、絶対にマネできない作品です

3-7 嘲笑された令嬢と王子の婚約〜王太子の座、奪い返してみせましょう〜

 続きください(鳴き声)
 多少気になる部分(西洋のドレスをまとった女性が、陰陽術をたしなむとはこれいかに、など)はありますが、不遇からの逆転劇は好きなので、ぜひ続きを読んでみたいです

3-25 あなたにこの子はわたしません!

 これも切り取り方や、世界観の見せ方がもったいないなと思います
 連載前提で考えると、題材からして好みの人はすごく多そうな気がするし、私も一度は手に取るかもしれません。ただ、4000字であらすじ分をすべて詰めなきゃという思いが作者さんの中にあったのか、かなり駆け足だったと思います。さらに踏み込めば、タイトルからして(おそらく)「高位貴族に妊娠した(と勘違いした)子を渡しません」という意味になるのでしょうが、どういう風につながっていくのかがまったく予想できなかったのが、残念でした
 また、この冒頭から「溺愛がはじまります!」と言われても、だれがヒーローなのか、ということがぼんやりとしか見えず、また、正直なところ、このヒロインは愛されるヒロインなのかというと、個人的には微妙な印象を持ってしまったんですよ。
 誤解を生まないために言うと、私がゆるふわ女子が好きではない、ということもありますが、ヒロインがただの「勘違い少女」「ただ王子様に迎えに来てもらうことを夢見ている少女」で終わっているんですよね。もうちょっとヒロインとしての自立心があってもよかったのではないかと思います
  また、漢字の開き具合がまばらで、難しい感じこそ感じになっているのに、簡単な漢字が開かれているんですよね。どういった年齢層をターゲットにされているのか、疑問に感じました

T-6 封印悪鬼

 朗読配信で「父様」と「ちちさま」と呼んでいましたね(恥)
 続きありますか(鳴き声)

T-17 帝都あやかし事件簿 〜幻の陰陽師〜

 状況を説明するには仕方がなかったのかもしれないけれど、キヨちゃん視線で続けてほしかったな
 東堂君の説明は次話以降でもよかったと思います

T2 代替品の花嫁と狼な御曹司

 ハッピーエンドになるのはわかる!
 頭の悪いしるなさんでもわかる!
 これからどんなハードルがあるのか、という部分をもうちょっとほしかった!
 続きはありますよね(鳴き声)

T-5 寿幻夢

 やさしいせかいはいいことです

T-25 【鬼姫と冴えない陰陽師】の -都(みやこ)救済日記-

 綾ちゃんが転がされるやつやん
 最後の〝姉〟がどうかかわってくるんやっていう部分が明らかになってれば、なおよかった
 続きはいずこ(鳴き声)

T-12 祟られ内裏の香術妃 〜かりそめ女御は後宮の謎を香りで暴く〜

〝香りホイホイ〟こと、しるなさんです(鳴き声)
〝返魂香〟ネタが入っているのがいいです(鳴き声)
 お香ネタの鉄板と言えば〝源氏香〟だけど、あれって江戸時代に作られたものなんだよな、とか、桃壺に住んでるひとがちゃんと更衣になってるとか、そういう細かいネタすべてが好きです(鳴き声)

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