あの頃の私の友達へ

お元気ですか。
私は君がそばにいなくなって、隣にいなくなってから、君の声が聞けなくなって、顔も見れなくなって、誰かと笑ってる声も聞こえなくなって、誰かと笑ってる声も薄れて言って、でもたまに、ふと君の匂いを思い出します。その度に涙が出そうになります。

出会ったのは1年の4月だね。
君から私に声をかけてくれたね。お弁当一緒に食べようって。1日もしないうちに仲良くなってその日にカラオケ行って、LINE交換してずっとお話して、お出かけ行って、夏祭り行って。次の日模試なのにオールで通話してテスト全部寝たね。期末テストなのに5時まで一緒に勉強しようとか言ってお互い結局話して1個も勉強しないで赤点とったこと。私達馬鹿だったね。
あそこのいつも私たちが陣取ってたIKEAの机は誰が使っているのかな。
   
クラス離れても、私たちが話さない日なんてなかったね。今まで通り一緒に登下校したね。ずっと私たちはダイエット中で喜久水庵で抹茶のソフトクリーム食べて、マックフルーリー食べて、IKEAの50円のアイス食べて、タピオカ飲んで。君の話は面白すぎて毎回私が吹き出しそうになるのを堪えて、それを見兼ねた君がさらにふざけて。そんな馬鹿で阿呆で、くだらなくて大切で大好きだった君との毎日を、毎日思い返します。

そんなことばっかじゃない。
君と並んだ駅のホーム
君と歩いた銀杏の香り広がる並木道
6号線の道路
神社の前。
全部全部、全部全部。覚えてる。五月蝿い程鮮明に。

東京に君が住んだ時、絶対私がお泊まりに行く約束。一緒にゲームする約束。一緒に東京旅する約束。そしていつかルームシェアする約束。もう君は覚えていないかな。
    
今でも思ってる。大好きな君にはこんな私のくだらない病気と自殺未遂の話なんかしなきゃ良かったって。それが私たちを壊したね。間違いなく。
気を遣わせたね、ごめんね。
話さないんじゃなくて、どう話せばいいのか戸惑ってることわかってる。君は一見空気読めなさそうだけど、周りを見ていて気遣いができる人だもんね。
言葉で親友とか、どうだの言わなくても分かり合えてたもんね。

分かり合えてると思ってたよ。

気づけなくてごめんね。
心臓の音で君の心の音も聞こえれば、別れ時も別れ際の気持ちも、全てがわかったのかなって思うよ。

それでも私は奇跡って思うその未来を信じるよ。
ずっと。君が望んでなくても。私も君も変わったけど、君とやるはずのあれこれの約束は変わってないよ。忘れられているかもしれないけどね。いつか

出会いがあれば別れもある、またいつか会おう。
じゃあね

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