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【考え中】無名人インタビューチームで良いインタビューとは何か考えた【最初の一歩】

無名人インタビューも5年目に突入しているんです。

今、活動の内容を切り分けていて、
・読者目線では「人を通じて世界を知る」
・インタビュー参加者目線では「人生という物語の主人公は自分」
・インタビュアー目線では「聞くことは愛すること」
・インタビュー参加者とインタビュアーの両目線では「人はたった一人の人でも心から理解されれば幸せだ」
・未来の読者目線では「私たちはこの時代を生きた」
・活動全体では「人には新しいものにふれた瞬間にわきおこる新しい自分の感受性を知りたいという聞欲がある」
というテーマを掲げています。

まだ整理中だし、そもそも項目多いし、なんなのこれ? と思われるかと思うのですが。

ともあれ、インタビューに関することをいろいろ考えているんです。
いや。
インタビューというのは取材手法のひとつですから、今無名人インタビューチームがやっているのは実は、

「インタビュー」から始まって、(2020年)
「人の話を聞くこと」に集中し、(2021~2023年)
今(2024年~)、「人と話し、人の話を聞くコミュニケーション」に拡大していってるなと。

人と話し、人の話を聞くコミュニケーション

無名人インタビューでは、今今、いろんな活動をしています。
・直接中の人と関わっている海士町をはじめとして、海外のジョージア、カナダに住む人たちのインタビューをしたりしている、大きく地域と人の生活史を浮かびあがらせるようなプロジェクト群。
・休職、休学、転職、といったライフイベントにフォーカスしたもの。
・そのほか、プロジェクト化までは行ってないが、気になっているその時々のものものに対するインタビューとか。

そういったものは、マガジンにまとめてあります。

それで、やっぱりインタビュー

そうそれで、インタビューで話を聞いてるんだけど、これまでの活動を振り返って、気になったことを、先日無名人インタビュー製作チームのSlackに投げてみたんですよ。
(ここから今日の本題)

その結果をシェアします。
人によって役に立つ立たない、参考になるならない、というものは実益的にある内容だけれども、何か、人と人とがコミュニケーションするという前提の中で考える、何かの材料になってくれればと思い、ここに記録として残しておきます。
これは通過点で、たぶんそのうち大きなサマライズの中に飲みこまれる内容だったとしても、これはチームの中でのジャイアントステップになったんじゃないのかなと思い。

コミュニケーションにチームへの投げかけ


無名人インタビューチームの皆様、いつもありがとうございます。

本日は、私たちのプロジェクトにとって重要なテーマ、「良いインタビューとは何か?」について議論を始めたいと思います。

インタビューの目的は様々ですが、私たちの活動においては、インタビューそのもののプロセスや価値に焦点を当てています。参加者が自身を語ることで得られる自己理解や、インタビュアーが相手を深く理解し共感することの大切さを重視しています。一方で、一般的なインタビューでは記事としての価値が重視されます。記事化することで読者に広く情報が伝わり、メディアの売り上げに貢献することが目的となることが多いです。

この視点を踏まえ、以下のポイントを参考に、皆さんの意見や経験をこのスレッドで共有していただければと思います。

  1. 対話のプロセス: 良いインタビューはどのようにして対話の質を高めることができるのでしょうか?具体的な例や工夫があれば教えてください。

  2. 共感と理解: インタビュアーとして、相手に深い共感を持ちながら話を聞くためにはどのようなアプローチが効果的でしょうか?

  3. 自己再発見: 参加者が自分の物語を語ることでどのような気づきや成長を得られるかについて、皆さんの見解を聞かせてください。

  4. 記事化の価値とプロセス: 私たちはインタビューのプロセスを重視していますが、記事化する際の工夫やポイントについても意見を交換しましょう。

  5. 相互理解 vs. 記事の価値: 良いインタビューとは、インタビューでの相互理解が重要なのか、それとも結果的にできあがる記事が重要なのか、皆さんの考えをお聞かせください。

この議論を通じて、私たちが目指す「良いインタビュー」の定義を明確にし、さらに質の高いインタビューを提供できるようになればと思います。皆さんの積極的な参加を期待しています。

よろしくお願いします!!!

栗林


レポート:良いインタビューとは何か?

回答は約1週間で、5人に回答してもらいました。
その結果をまとめたのが、こちら。


概要

このレポートは、「良いインタビューとは何か?」というテーマに基づき、あるコミュニティで行われた議論とその後の意見交換をまとめたものです。議論には、インタビュアーの姿勢、インタビューのプロセス、記事化の価値、相互理解の重要性、そしてインタビューの目的に関する多様な視点が含まれています。以下に、議論の主要なポイントと、それに対する第三者のコメントを踏まえた分析を示します。

主な議論のポイント

  1. インタビュアーのニュートラルな姿勢

    • 多くの参加者が、インタビュアーがフラットな視点で話を聞くことの重要性を強調しました。ニュートラルな姿勢を保つことで、インタビュー対象者の本音や本質を引き出すことができるとされています。

  2. 相互理解の重要性

    • インタビューは単なる情報収集ではなく、インタビュアーとインタビュー対象者の間で相互理解を深めるプロセスであるという見解が共有されました。相互理解が深まることで、インタビューの質が向上し、より深みのある記事が生まれると考えられています。

  3. 自己再発見の価値

    • インタビューを通じて、インタビュー対象者が自己理解を深める機会が提供されることが強調されました。これにより、インタビュー自体が参加者にとっても有意義な時間となります。

  4. 記事化におけるバランス

    • 記事化の際に、インタビュー対象者の個性や話し方を忠実に再現しながらも、読みやすさや情報の正確さを保つことが重要とされました。これらのバランスを取ることが、魅力的で有益な記事を作成する鍵です。

  5. インタビューの目的の明確化

    • インタビューの目的を明確にすることが、インタビューの質を向上させるために不可欠とされました。目的によって重視すべきポイントや質問内容が異なるため、これを明確にすることで効果的なインタビューが可能になります。

第三者のコメント

第三者のコメントは、議論全体を俯瞰し、以下の点について深く共感する内容となっていました。

  • 相互理解と記事の価値の補完性

    • 相互理解が深まることで記事の質も向上するという指摘は、インタビューが人間同士の交流であることを強調しています。相互理解が、より深みのある記事を生み出す原動力になるという見解は、多くの参加者が共有するものでした。

  • インタビューの目的の重要性

    • インタビューの目的を明確にすることで、質問内容やアプローチ方法が明確になり、効果的なインタビューにつながるという意見に強く同意しています。目的意識を持つことの重要性は、議論の中心的なテーマでした。

  • 具体的な事例共有とインタビュー対象者の視点の重要性

    • 具体的な事例を共有し、インタビュー対象者の視点を取り入れることが、インタビューの改善に不可欠であるという指摘は、非常に実践的です。成功例や失敗例を分析し、インタビュー対象者のフィードバックを反映させることが、インタビューの質を高めるための重要な要素とされています。

結論

この議論は、良いインタビューの定義を多角的に捉え、インタビューの質を向上させるための具体的なアプローチや視点を提供しています。第三者のコメントは、議論の重要なポイントを的確に捉え、さらに深めるための具体的な提案を行っており、非常に有益です。

次のステップとして

  • インタビューの目的を明確にし、それに基づいた質問内容やアプローチ方法を設計すること。

  • 具体的な事例を共有し、成功例や失敗例から学ぶこと。

  • インタビュー対象者のフィードバックを取り入れ、インタビューのプロセス全体を改善すること。

これらの点を踏まえ、今後もインタビューの質を向上させ、より良いインタビューを提供していくことが期待されます。


良いインタビューとは何なのか?

下記の二つは無名人インタビューの中で特徴的なことだと思う。

  • インタビューは単なる情報収集ではなく、インタビュアーとインタビュー対象者の間で相互理解を深めるプロセスである

  • インタビュー対象者が自己理解を深める機会が提供される

相互理解、自己理解。
インタビューという二人だけのサードプレイスの中で、お互いに、そして個別に理解が深まる。

なんか急に中島みゆきの話になるけれども。
「二隻の舟」ね。

たぶん大学生くらいのころに聞いたこの歌の歌詞の
「わたしたちは 二隻の舟 ひとつずつの そしてひとつの」
ね。

「二隻の舟」の歌詞とインタビューの関連性

1. 個別の存在と共同の旅

「わたしたちは 二隻の舟 ひとつずつの そしてひとつの」というフレーズは、二つの独立した存在が共に旅をする様子を表現しています。これは、インタビュアーとインタビュイーの関係に似ています。インタビュアーとインタビュイーはそれぞれ独立した個人ですが、インタビューという場では一緒に旅をし、共通の目標に向かって進みます。

2. 相互理解と共感

歌詞の中で「互いの姿は波に隔てられても 同じ歌を歌いながらゆく二隻の舟」とあるように、インタビューでもお互いの背景や経験が異なっていても、共通のテーマについて語り合うことで相互理解が深まります。インタビュアーはインタビュイーの話を共感を持って聞くことで、より深い洞察を引き出します。

3. 共通の目標と協力

インタビューは単なる情報収集ではなく、インタビュアーとインタビュイーが協力して一つの目標(例えば、物語を伝える、真実を明らかにするなど)に向かうプロセスです。歌詞の「そしてひとつの」は、この共通の目標を象徴していると解釈できます。

4. 困難を共に乗り越える

歌詞には「風は強く波は高く 闇は深く星も見えない」という困難な状況が描かれていますが、それでも二隻の舟が共に進む様子が描かれています。インタビューでも、困難な質問やテーマに直面することがありますが、インタビュアーとインタビュイーが協力してこれを乗り越えることで、より価値のある対話が生まれます。

5. 個々の独立性と全体の一体感

インタビューは、インタビュアーとインタビュイーが独立した個々の存在であることを尊重しつつ、一体感を持って進めることが重要です。歌詞の「ひとつずつの そしてひとつの」という表現は、個々の独立性を尊重しつつ、共に成し遂げる一体感を象徴しています。

結論

中島みゆきの「二隻の舟」の歌詞は、インタビューにおける関係性やプロセスの本質を象徴的に表現しています。インタビュアーとインタビュイーがそれぞれの個性や背景を尊重しながら共に目標に向かって進む様子は、まさに「二隻の舟」と言えるでしょう。この視点を持つことで、インタビューの質をさらに高めることができると思います。

なんだかまた

話が脱線してしまった気がするけど。
こういうことを一緒に考えられるチームで良かったよ!!!
ってハナシ!!!!!

D.Oと同い年だった私。

いただいたサポートは無名人インタビューの活動に使用します!!