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自分で自分の大丈夫を信じれなくて、他の人に励ましてもらって、大丈夫だよって言われてやっと安心する自分から、自分で自分は大丈夫と信じられるような自分に変わった人

一つの人生を一つの視点だけで見るって、おかしくありません? ねえ。
ということで始まった一人のインタビュー参加者に対して、複数のインタビュアーがインタビューする、名付けて「多視点インタビュー」!!!
あなたの輝きを、一人の人間だけに決めさせるな。
他のインタビュアーのインタビューはこちらからご確認ください!
安東さんインタビュアー イワナさんインタビュアー
【まえがき:qbc・栗林康弘(無名人インタビュー主催)】

今回ご参加いただいたのは あるく さんです!


現在:自分が楽しくないことに対して我慢できない人間なんだなって、気づいたっていうか。

花梨:あるくさんは今何をされている方でしょうか?

あるく:今は大学2年生で、人の話を聞くのが好きなので、無名人インタビューだったり、自分で作り始めたアカウントで映画とその思い出のお話を聞いたりしてます。

花梨:無名人インタビューはいつ頃から参加されてるんですか?

あるく:えっと、今年のいつからだろう。春からだと思います。3月とか。

花梨:じゃあ同時期ですね。

あるく:そうなんですね?

花梨:3月分からです。

あるく:多分3月です、私も。

花梨:なるほど。その映画の方の活動は具体的にはどういった形でやられてるんですか?

あるく:主にインスタ上に、そのアカウントで、その人の思い出の映画と、それがなんでそんなに思い出残ってるかとか、映画をどうして選んでどう感じたとか。さらにその人自身が今までのどんなことを考えて、どんな人なのかとかをお聞きしてインスタ上に載せてます。で、次の面白そうな人を紹介してもらってっていう感じで。
一番最初は私が今いる大学の人たちを知り尽くして卒業しようと思って始めたんですけど、紹介してもらううちに、この前はアイドルマスターってアニメあると思うんですけど、アニメ制作をやってるプロのアニメーターの方の話聞かせてもらったり。あと、違う大学の映画サークルの人の話聞いたり。あと今度自分がずっと好きで応援してた劇団の人たちに映画の話聞かせてもらったりっていうのをする予定です。

花梨:なるほど、それは、あるくさんが主体で始められた活動っていうことですかね?

あるく:そうです。私が1人で始めて1人でやってます。

花梨:あ、今もお1人でやってるんですか?

あるく:そうです。

花梨:ええ、すごい。

あるく:嬉しい、ありがとうございます。

花梨:さっき、きっかけで大学の人を聞きつくそうとおっしゃってたと思うんですけど、その映画のインタビューの活動を始められた経緯っていうものはどういった感じだったんですか?

あるく:結構いろんな思いがあってちょっとぐちゃぐちゃしちゃうと思うんですけど。
最初はそれこそ人に興味があったり、あと元々、何だろう、自分が本当にこの大学で良かったのかなみたいな思いとかがあったりして。今通ってるの公立の大学なんですけど、もう一つ、国立の大学で東京で受かってる大学があって、自分で決断したはずなのになんか、いざこっち選んで良かったのかなとか、ちょっと思ってたのと違うなってなったときに、モヤモヤしちゃう気持ちがあったんですけど。
でもせっかくこっち来たなら、いい部分も悪い部分も全部知り尽くしてから、本当にこっちでよかったとか決めようと思って。

私は結構ずっと人と話したりするのが好きで、人との出会いみたいなものに従って、人との出会いみたいなものを中心に自分の人生生きてて。そこで出会った人のことを愛せたら、自分の選択肢とか自分の人生とか丸ごと愛せるなと思ったんで、大学の周りの人たちの話を聞いて、自分が素敵だなっていう部分をたくさん見つけて、そこで出会った人たちの中で好きだなって思った人をたくさん見つけて、最終的に良かったなとか、自分の選択肢好きだなって思えたらいいなっていうのもあって始めました。

花梨:ありがとうございます。いろいろ聞いてこうと思うんですけど。

あるく:お願いします。

花梨:人に興味があるっていうお話、何度か出てきてると思うんですけど。具体的にその視点とか考えとか、どういったところに特に興味があります?

あるく:その人が何今までやってきてて、それをやるまでにどういうことを考えてどういう決断があったのかなとか。同じもの見てても、そこを考えるのかとか、その言葉使うんだとか、そういう違いとかが出てきたときには、すごい面白いなとか、もっと人の話聞きたいなとか、人を知りたいなとか思って、そこかもしれないです。

花梨:もし話せたらで大丈夫なんですけど、これ面白かったなみたいなお話ってなんかありますか?

あるく:それこそ二つあって。インタビューとまた別になっちゃうんですけど。
前に先輩と友達に誘われて、次の週に弾丸でベトナムに行ったことがあって。そこで3人で歩いたら、同じ道歩いてても、その人がいるおかげで上向くきっかけができたりとか、そこにそんなものがあったのかとか、それ見てそう感じるのかとか。絶対私だったら今この瞬間上を見上げなかったけど、この2人のおかげで、また違う見方になったんだろうなとか、人がいるおかげで全然違う時間になったなーっていうのが結構印象的だったのと。

あともう一つ、映画のインタビューしてて、ちゃんと将来映画監督になりたいって目指してる人にたどり着いて聞いてたら、私映画とか自分が本当に好きなものに対して、自分がそれに携わりたいとか、それに携わるために努力するのって、すごい人事に思っちゃってたっていうか。
映画が好きだし、いつかなれたらいいなと思うけど、そのために何か動いてたかといったら動いてないし、何か自分がなりたいって思っちゃ駄目だと何となく無意識的に思ってたんですけど。「将来自分で映画作りたいんです」とか目標言ってる人を見てすごい衝撃だったり。実際に全然アニメとか動画とかとは関係なかったこと勉強してた人が、でもやっぱり映画に携わりたい、そのためにちゃんと決断して努力して今すごい結構大きな会社のアニメーターやってる人の話聞いて。全然、私意識的に自分ができること、どこかで制限してたんだなとか。本当に自分が好きなもののために行動していいし、行動することができるんだなって思ったのは、結構印象的でした。

花梨:ありがとうございます。もう1個始めたきっかけとして、ご自身の大学の良し悪しみたいなところを考え直すお話があったと思うんですけど、そもそも、あるくさんは大学ではどういったことを学ばれて、どうしてそれが迷いに繋がってるんですか?

あるく:大学はリベラルアーツをもとに結構広く学びましょうみたいな感じで、あんまり専門みたいなものがないんですけど。
私がいるところは東北の山の中で、環境がちょっと閉鎖的。しかもそういうリベラルアーツとか、そういう国際的なものに興味ある人、多様性って言われていろんな人に出会えると思って来たんですけど。でも、やっぱりそういうのに興味がある人、系統がやっぱりどうしても似てたりとか、育ってきた環境もちょっと似てたりとか、何か話してて確かに個人の多様性はあるけど、さらに、偏った中の多様性な感じがして。

で、そこにいると人とのコミュニケーションがなんか、いい意味で衝撃って言い切れないというか、すごいちょっと疲れちゃうなとか傷つくなって感じるときがあって。勉強っていうよりも、そこの人たちのコミュニケーションの取り方とかが、一番初め自分が思ってた以上にギャップがあって。自分が育ってた地元って本当に一部だったんだなというか、こんなにいろんなコミュニケーション取り方する人がいて、そのギャップとか、ちゃんと傷ついちゃったりとか、またちょっと比べちゃったりとか。最初の頃はすごいそのギャップにちょっとやられちゃって。
そういうのもあってですかね、なんかこの環境でよかったのかなとか。また違うとこ行ってたら人との出会いも違っただろうし。色々考えちゃいます。

花梨:なるほど。話せる範囲で大丈夫なんですけど、何かいろんなコミュニケーションの取り方をされる人がいるってお話だったんですけど、何か具体的に疲れたとか、傷ついたとかそう感じた経験って何かあったりしますか?

あるく:国際系に多いのかもしれないけど、やっぱり結構、矢印が自分に向きがちな人が多いっていうか。高校のときは逆にすごいみんなお互い察しあったりとか、クラス中でのいい意味でそれぞれの役割みたいな感じで、あんまり変なギスギスとか束縛とかも関係なく、本当にいい意味で、みんなお互いのことを考えてて。すごいことがあってもいやいや自分の方はまだまだだよって言う感じで、ちょっと謙虚な人たちが多くて。私はそれがあんまり窮屈じゃなかったっていうか、クラスのメンバーがみんな仲良かったのもあって、お互いのことを暗黙の感じで察するコミュニケーションが多かったしそれのおかげで心地よかったんですけど。

こっち来てから私はこういうことやってるとか、私はこう考えてる、実は私はこういうインターンやってとか、けっこう私私!みたいなのをちゃんと主張する人が多かったりとか、自分がどれだけ凄いかをアピールしあうようなコミュニケーションがなんどもあって。
そういうのを見て、やっぱり自分の能力とかやってることと比べちゃったりもあったし。
もうすごいちっちゃいことなんですけど、一緒にグループワークとかしてて、いろいろ気遣ったりとか、あんまり進まないなって時にいろいろ気を使ったりとか。こっちがまた働きかけて、ちょっと私的には、私いろいろ空気を読もうとかみんなの空気感とか考えて頑張ったけど、それを全部、そもそもいろいろ考えて気を使ったっていうことにみんな気付かないで、お前なんもやってないじゃんみたいなこと言われたりしたときにすごいびっくりして。
高校の時の人達は、相手の優しさとか気遣いに敏感に気づきあう人達だったんだなって思いました。お互い察したりとか、いかに相手を傷つけないかみたいな部分とかをみんなすごい丁寧にやる人たちだったからこそ、こんなにはっきり言われちゃうんだとか、こんなに矢印自分に向けて自分はこういうことができますってアピールする人が多いんだって。元々自分がそれに対して、どっかでやんないとと焦りもあったから比べたと思うんですけど、傷ついちゃったり疲れちゃって。
そのことに対しても、さらに、今の大学の環境じゃなくてあなたが今まで生まれ育った環境が特殊なだけと思う、だからそれを私達にも求めないで欲しいとかもはっきり言われたりとか。そういうちっちゃいエピソード、今振り返ったら多分ちっちゃいことが結構重なって、コミュニケーションの取り方の違いに対して、自分もすごい心を閉ざしちゃって、環境のせいにしちゃった部分も大きいなと思います。

花梨:ありがとうございます。そういったところもあって映画の活動を始められたと思うんですけど、映画の活動を始められた影響というか、なんか、傷ついたり悲しんだりするところに、何らかの変化とかって生まれたりしたんですか?

あるく:あ、ありました。何か自分は何だかんだそうやって落ち込んだりとかしてたけど、でも自分が楽しくないことに対して我慢できない人間なんだなって、気づいたっていうか。この環境が合わないなで終わるんじゃなくて、絶対自分が楽しくないままなんて、あり得ないでしょみたいな感じで、動ける人間なんだなっていうふうに気づいて、そういう自分にすごい信頼みたいなものも生まれたし。
この活動始めたのが割と大学2年生とか初期から、間は空いていてたっていうのもあると思うんですけど、それでもこういうふうにいろんな人の話聞いて面白いなとかどんどんそのご縁が繋がっていくの感じて、自分が話したい人って、自分でちゃんと選べる。面白い人もちろんいっぱいいるなとか、その環境が最初嫌でもその中から自分の力で面白い人を見つけに行くことってできるんだなって気づいて。すごい最初の頃よりもずっと大学の今の環境とか、自分的にすごい自由に泳げている感覚があります。

花梨:なるほど。なんかいろんな人に話聞かれてると思うんですけど、面白いなって思う人って、どういうときに面白いなって感じます?

あるく:あぁ、まだ何か明確でなくて。面白いなってたぶん直感で判断してて、実際何が面白いんだろうっていうのを明確にするために、たぶんいろんな人の話聞いてる部分もある。曖昧な部分も多いんですけど。
私がよく、わーいいなぁってなるのは割と、「味わい深い面白さですね」って自分から言ったときに、本当に面白いなと感じてるなと思います。なんだろ、なんかすごい言語化が上手くて、私も理解はできるけど私じゃ全く思い浮かばなかったなって、言われて確かにってなるけど、それは私じゃ全然思いつかなかったなっていう話とか考え方する人はすごい面白いなって思ったりします。

花梨:ありがとうございます。ちょっと質問が変わるんですけど、好きな食べ物って何かありますか?

あるく:難しいですよね、質問を考えるの。私は、ご飯と野菜と麺が好きなんですけど、ぱっと浮かぶのは、カラースプレーとかです。なんか、クリームとかパフェとかにパラパラって載ってる、チョコバナナの上にかかってるやつ。

花梨:はいはいはい。

あるく:あれが大好きです。

花梨:ええ。どんなところが好きなんですか?

あるく:自分でもなんでかあんまわかってないんですけど。直感なんですけど。あれ乗ってるだけで全然違うテンションになるっていうか。バニラのソフトクリーム私あんまり好きじゃないんですけど、あれが乗ってるだけで食べれるようになったりとか。あれがかかってるだけですごい嬉しい気持ちになります。

花梨:へー、面白い。それって日常的に食べるんですか?

あるく:日常的には買ってかけて本当は最近やりたいなというか、今のやりたいことの一つが自分で買って好きなだけカラースプレーかけるっていうのが今の夢なんですけど。日常的に摂取してないですね、好きな食べ物の割に。かかってる選択肢があったら絶対選んでる感じです。

花梨:へえ、そうなんですね。その食感みたいなところですか?

あるく:食感と見た目ですね。

花梨:何かご飯と野菜と麺っていうところと、カラースプレーって何かちょっと反対っていうか。

あるく:そうですよね。なんか身体に悪そうだし。

花梨:そういうわけじゃないんですけど、その二極なのが何か面白いなと思って。
ご飯とか野菜とか麺は、どういったところが好きですかって、なんか難しいですよね?

あるく:いや、本当に人間の食べ物の好みってどうやって生まれるんですかね?生き物の食べ物の好みって何で生まれてるんだろうと最近めっちゃ考えます。

花梨:そうですよね。なんだと思います?

あるく:ほんと、なんでなんですかね?なんか体に必要だからとか、生きるために必要だから、人は食べ物を食べたりとか、ある程度何か傾向が同じなのは分かるんですけど、こんなにその答えの違いがあるの面白いなっていうか。ぶっちゃけ、必要ないんじゃないかって。

花梨:そうですよね。

あるく:人間を構成している物質自体は同じなのに、こんなに個体差で何が好きとか何が嫌いとか違うのってなんでなんだろうって、最近考えたりします。人間だけじゃなくて他の動物も。

花梨:確かに。逆に嫌いな食べ物とかありますか?

あるく:私は、アスパラガスが唯一食べれないです。

花梨:それはどういったところが苦手だなって感じですか?

あるく:食感が多分苦手で、ずっと苦手です。

花梨:食感、どんな感じなんですか?

あるく:もそもそした感じが。多分もそもそした食べ物が苦手なんです。

花梨:なるほど。

過去:なぐさめてもらいたくてわざと泣いてるだけじゃないんですけど、でもなんか泣いてるときの時間も、1個の大事なコミュニケーション、大事な時間だったなと思います。

花梨:あるくさんは、幼少期の頃はどんなお子さんでした?

あるく:幼少期の頃は、波が激しくて、自分で自分のことをコントロールするのがなんか出来ない時期だったかなと思います。いっぱい泣いてたなと思います。

花梨:それは日常的に感情の変化が大きかった?

あるく:割と感情激しい方だったと思います。めっちゃくちゃ泣くとかではないけど、ちゃんと泣いてきた人生だなって。

花梨:なんかどういったときに、どういう理由から来る涙が多かったんですかね?

あるく:毎回違うとは思うんですけど、今でもめちゃくちゃたまに思いだすのが、小学校の低学年の時に学級代表に私がなりたくて、でも他の子もやりたくて。で、スピーチみたいなものをやって、帰ってきて、もう駄目だったかもしれないって大泣きして、結果大丈夫だったって安心する。その間に一旦めちゃくちゃ大泣きの時間を挟んでた時をすごい思い出すんですけど。
なんも失敗してないし、ただなんか不安だけ。うまくいかなかったかもしれないとかなれないかもしれないっていう気持ちとか。あと、大丈夫だと安心するために一旦、なんだろう、自分の心を準備するっていう方法ですごい激しく泣いてた記憶があってですかね。あと、なんか悲しいとか、もうすごい泣いてたし。割と不安とかで、うまくいかないとすぐ泣いててたし。悲しいことがいっぱいあるとか、全然ネガティブな訳じゃなくて、結構逆にずっと高校もめちゃくちゃ楽しかったしすごい幸せだったんですけど、でも割と泣くっていう選択肢が割といつもあったなって思います。一旦泣いてたなって思います。

花梨:なるほど。それって、あるくさんにとって涙ってどういう役割だったんですかね?

あるく:確かにどういう役割だったんですかね?なんで泣くって選択しちゃったんだろう。今は自分で自分の波が落ち着いてきたなとか、自分で自分との向き合い方とか手の繋ぎ方がわかってきたなってやっと思うからこそ、逆に今まで本当に自分で自分のことを励ませなかったり、自分の内側のいっぱい溢れてくる考えとか感じることとか他の人との関係とか、どう考えてどう解釈してどう向き合っていいかで多分ずっと悩んでたんだなって思っていて。結構内側にすごいいろいろ考えがわーって来ちゃうのを落ち着けるためだったなって思うのと。

あと、多分1個のコミュニケーションの方法だったなというか。振り返ったときに、1人で泣いてたことってあんまないって。割といつも泣いてるけど、常に誰かが隣で励ましてくれたりとか。1人で泣いたことってあんまりないなって思って。なぐさめてもらいたくてわざと泣いてるだけじゃないんですけど、でもなんか泣いてるときの時間も、1個の大事なコミュニケーション、大事な時間だったなと思います。
結構、ほんと泣いてたな。泣いてたからこそ、話してくれた話があったりとか、泣いてからこそ、気付いて、その人と一緒に過ごしてた時間とかもめっちゃあって。要所要所で必要なコミュニケーションだったんだなって思います。

花梨:その泣くことで、ご自身と向き合ったり、あとは誰かとコミュニケーション取る時間になったりってするのは、割といつ頃まで、そういったことって多かったんですか?

あるく:あ、でも、なんだかんだ大学生の今も、すごい泣いてて。なんか抑えられなくて、泣きながら話したりって時間もあるんで、今も続いてるし。今もやっぱり大学で泣いちゃう時はあります。でも誰彼構わず皆の前で泣いてるわけじゃないんですけど、多分自分的に泣ける相手も多分どっかで線引きがあって。
で、今大学で、すごいあのとき泣いてたなっていう時間のおかげで、一緒にいてくれた人とすごい関係性が一気に深まったっていうか。すごい自分のことをなんか気にかけてくれたり、ちゃんとコミュニケーションを取ってくれてる感じがするし、私もものすごい信頼してるし。泣いてる時間のおかげで周りとの関係がひとつ深まっているのは、やっぱり変わってないですね。ずっと今もかもしれない。

花梨:ありがとうございます。そうですね。なんか子供の頃好きだったことって何かありました?

あるく:小学生とか幼稚園ときとかは、文章を書いたり絵とか書いたりするのがすごい好きだったなと。

花梨:なんかどういった文章、どういった絵をやっていたんですかね?

あるく:文章は物語とかを書くのがすごい好きだったし。あと作文とかみたいな文章書くのも好きだったなって思います。絵は、何かこれって訳じゃないんですけど、絵書いてたなって感じです。

花梨:それは、どちらかと言えば1人で黙々とっていう感じですか?

あるく:そうですね、1人で黙々と。でもやっぱり多分認めてほしいとか、自分はこれだけ文章を書いたから、もっとこういうことを考えてるってわかってほしいとか、これだけ絵が描けるみたいなのを認めてほしいタイプの人間ではあったので。1人では完結してなかったです。

花梨:あぁ、誰かに見せたりとかっていうことですかね?

あるく:授業でのそういう時間とかに、すごい本当に真剣に書いたり。

花梨:その認められたいみたいなところは、幼少期あったんですか?

あるく:でもずっと、ずっとあった気がします。

花梨:それは、特に誰っていうのはないかもしれないんですけど、何かありました?認めてほしい人とか。

あるく:親っていうよりは、もうなんか、世界ですね。

花梨:世界ですか?

あるく:はい。親とか誰っていうよりは、もっとたくさんの人な感じ。もう何回もめちゃくちゃ思い返してって自分の中で、それが多分一番大事なんだろうなっていうのは。授業中に書いた作文とかは、割と自分の中ですごい自信あって、もっとこれいろんな人の見てもらいたいし色んな人に、もっとこれについて考えてもらいたいけど、それって、ただの授業の中で書いた作文だし、先生も別に個別にみんなにフィードバックするわけもないし、これだけ今頑張って何かすごいものとかを残しても、誰にも見てもらえないんだなみたいなのがたぶんずっと悲しくて。

で、それがなんかずっと、何だろ、ちゃんと頑張ったら評価してくれる人がいて見てくれてる人がいて、それがまた次に繋がるかもしれない、何か別のチャンスになるかもしれないって思ってもらえるような、思ってもらいたいなみたいな、もっといろんな人に、みたいなのがあって。
それで今大学でやってる、高校生のプロジェクト支援みたいなサークルも、その学生団体もその気持ちが強いっていうか。高校生が1人1人プロジェクト持ってくるんですけど、多分、本人はもう本当にこれで自分の地元変えれるかもしれないとか、高校生の自分だけどこんだけ頑張って考えたって思って持ってきてくれてるから、なんかそれをちゃんと適切に評価されて、本当に内容がいいものだったら、もっとちゃんといろんな人を見てもらう認めてもらって、地域でちゃんと実行されてほしいなって、すごい思ったり。

それこそ大学生で、インターンとかイベントとかで、自分のアイディア出させられる機会がめちゃくちゃ多い。大学生だからとか。この地元のこれを改善するプロジェクト何かないとか、すごい意見とか出させられる。で、すごい付箋とか使ってブレインストーミングとかやらされるけど、結局そのアイディアって出して終わり。で、何か個別で評価してもらえるわけではないし。何かしたわけじゃなくて、ただ出させられて終わりなのが多分ずっと嫌で。そう思ってるんだなって思います。

花梨:それは、例えばアイディアを出したりとかしたら、何らかの形で評価されて、次のチャンスを得るっていうのが、なんかあるくさんの中での理想っていうか、いいあり方みたいなところなんですかね?

あるく:そうですね。なんか私だけじゃなくて、みんなそれぞれ、これはすごい考えたなとか、これ絶対いいアイディアって思うもの、みんなそれぞれ持ってるんですけど。それこそその大学でやってるサークル、そのツイッターのアカウントとか見てたら地域の人たちがそれぞれ地域のためにすごい考えてて、こういうことやりたいとか、こうなってほしいみたいに。なんか今時の若者はとか、今時の地域の人はって、とか言われるけど、みんな心の中ではアツいものもってるのになあって思ったりしてます。

花梨:うん。

あるく:またちょっと話ずれちゃうんですけど、今すごい人手不足によって、日本の教育はとかすごい言われるけど、教育変えたいって、教育をテーマに活動してる人もいっぱいいたりとか、なんか結構みんなすごい情熱持っていろんなものとかを考えてるから、それがもっとちゃんと日の目を見てほしいなとか。本当にもっといい結びつき、他の人がもっとそれに気づいて、またいい結びつきがあったりしたら変わるけど、なんかそれぞれの思いが点で存在してるだけで終わっちゃうのもすごいもったいないなって。もっと何かできないかなと思ったりします。

花梨:うん。ありがとうございます。
ちょっと話戻っちゃうんですけど、中高時代は、あるくさんはいかがでした?

あるく:中高時代は、中学生のときはちょっと人間関係が難しかったかなあ。中学校もすごい楽しかったし、結構割と本当に楽しかったんですけど、やっぱりどっかでなんかちょっと価値観が違うなとか、大学の時に感じたような。気づいたら、私が我慢したりとか、私が圧倒されちゃうコミュニケーションだなみたいなので、やっぱりちょっと人間関係の苦しさみたいなのがあって。
でも、高校が本当に楽しくて毎日幸せで。高校で出会った人たちと環境がすごい自分に合ってて。その高校での楽しさとか、すごい幸せなコミュニケーションしたからこそ、中学校自分苦しかったんだとかに後から気づいたりとか。っていう感じで、割と高校ですごい人に恵まれて今の自分になったなっていう部分が大きいです。

花梨:今の自分になったっていうお話でしたけど、どういった点で変化があったと思います?

あるく:今こんなに人に興味あったり人が好きって思ってるのが、多分高校で、ちゃんと私がが大事にしてもらったなとかって感じれたからっていうのもすごい大きいなというか。
明確に自分はこの人たちにちゃんと大事にしてもらってるとか、自分が自分で考えられなかったなような愛みたいなものの示し方を教えてもらって。そんなに他人のこと大事にしてくれるんだとかそういうふうな大事にする仕方なんかあるんだって気づいて。
ほんとすごい人を信じられるようになったし、やっぱ大事だなって思えるようになったし。人とのコミュニケーションの取り方とかの基礎ができて、今大学で割といろんな人に話聞かせてくださいって跳び込んでいけたりとか、いろんな環境に跳び込んでいけるのは、やっぱりベースで、あれだけのあの人たちにちゃんと大事にしてもらったから大丈夫ってどっかでベースになってる部分があるのかなと思う。

花梨:なるほど。その経験も影響して映画のインタビューの活動っていうものも、されてると思うんですけど、映画っていうところはやっぱり元々好きだったから、映画をテーマに話を聞いていこうっていう形になったんですか?

あるく:映画も元々好きではあったんですけど、選んだのは割と手段として一番だなって思った部分が大きかったからで。大学生とか本当にみんな忙しいっていうか、すごい詰め込んでて。大学生の今だからこそ何かしないとみたいな感じでいろいろ忙しい中で、何だろ、みんなやりたくてサークルとかやってるはずなのに、それが忙しそうだったりとか苦しそうで。
映画とか本とか音楽って、一番自分の感情を直接に揺さぶってくるというか、その瞬間の気持ちが変わるのってやっぱりサークルとか仕事からよりもそういうのに触れたときが大きいかなと思って。
そのちょっとでも頑張りたいとか、テンション上がるっていうのがちょっと長く続いたら、一定時間、自分の性格とか選択とかが変わって、それが続いたら、もしかしたらその日も変わるし。映画とかの思い出によっては、もしかしたら月とか、もっと長い単位で変わるかもしんなくて、人生とかも変わるかもしれないのに、忙しい生活の中で一番最初に切り離すところ、削るところって、映画とか本を読む時間だなーって。
そんなに影響が大きいのに生活の中から一番最初に排除されて、課題とかサークルとか優先する人がちょっと寂しいなと思って。ぶっちゃけ人生になくても生活は続いちゃうけど、あったら嬉しいよねと思うのを大事にしたいなと思って、映画を選んだのもあるし。
本よりも映画だったら、見る人も、見たことある人も多くてお話が聞きやすいかなとか。あと映画、その人の好きな映画1本聞くだけでも、なんでそれが好きとか聞いたら、インタビューって、こっち側から正面から相手のその人を知る感じがあるんですけど、好きな映画の話聞いてると、その人の目を借りてるというか。目を借りて世界を見ている感じになれる。

今まで映画って面白い面白くないとか、こういうストーリーの映画だったとか、っていうふうにばっかり、それが映画だと思ったんですけど。でも、映画の話聞いてたら、この1個のシーンに何でここにこのものが置いてあったのかとか、画面に映ってるもの全部に意味があるんだよとか教えてくれたりとか、映画の音楽についてすごい話してくれる人もいたり、CGの制作過程が好きっていう人もいたり。
あと、このストーリーで女性監督が作ったから意味があると思うっていう人がいたり。それってその方がジェンダーとかそういうのに強い興味があるから、そういう部分の情報を得たりとか、映画監督が女性だっていうことを意識したりとか。
その人が高校の時、物理を選択しててCGとか興味あって、だから、宇宙と火星とかに興味あったんだなとか。
その人が好きな映画の思い出聞くだけで、その人が何を大事にしてて、何を大事にしたくて、どういうふうに世界観てるのかがわかるのもすごいいいなと思って、で、映画を選んだ部分もあったり。
あと、すみません、めちゃめちゃ喋っちゃうんですけど。

花梨:あ、いいです。大丈夫ですよ。

あるく:ありがとうございます。
元々その人を知りたいなっていう部分はあるけど、なんだろう、全然まだ喋ったことない人とかに対して、あなたの話聞かせてくださいって、すごいその人の内側に土足で踏み込んでる感じがあって。
でも、その間に映画が挟まることで、その人自身の内側を知れる、話してもらいやすくなるっていうか。その人のこともすごい知れるけど、それが、全然関係ない私が、今までその人がすごい選択して考えて大事に積み上げてきた今までの時間を私に教えてくれっていう図々しさみたいなのが、何かちょっとでも減らせたりするんじゃないかなと思っていて。
相手も、結構こう自分の話をするってすごい抵抗があるかもしれないけど、好きな映画の話って一番ちょっとそのハードルがなくなるかなとか。っていうのもあって、割と手段として一番私がやりたい形に近いかもなと思って、映画にしました。

花梨:ありがとうございます。なんかもうちょっとだけお聞きしたいんですけど、無名人インタビューと映画のインタビューで、それぞれ人の話を聞くっていうことを違う手段でやってると思うんですけど、なんかどういった点が違うなって思いますか?純粋に私が気になるだけなんですけど。

あるく:なるほど。『映画と人』と無名人インタビューのインタビューの違いですか?

花梨:インタビュアーとしてお話を聞いてて、何か違いを感じる場面って何かあるのかなって気になりました。

あるく:結構違うなって感じるのは、やっぱり無名人インタビューは栗林さんが描いてる理想の世界みたいなのがあって、それを実現するための手段で。結構ちゃんとフィードバックいただけるじゃないですか、共感しないとか、拾わないとか。なんかすごいニュートラルな立場で、相手が何を話したいかとか、言葉ではそう言ってるけど本当は何を話したいのかを、こっちがなるべくコントロールしないで自然に出てくるように話を聞くんですけど。

私の『映画と人』は、それこそやっぱり普通のお喋りみたいに盛り上がるし、私はこう思うみたいな感じで、それに対して自分はこう思うとか、本当に結構お喋りに近い。インタビューとはいえどっちかっていうとお喋りに近い部分が、全然違くて。

それでインタビュアーとしてのテンションとか雰囲気も違うし、相手の話の広がり方も全然違うので。なんだろう、多分、無名人インタビューは、最初なんかこういう話をしたいとかって、ある程度みんな持って応募してきてると思うんですけど。そうじゃなくて、こう見られたいというよりかは、その人自身がどういう人なのかを引き出すための時間だなってちょっと私は勝手に解釈してるんですけど。
『映画と人』は、もちろんその人自身の世界、この人自身っていうよりかはその人が世界をどう見ているかとかも結構話すし。逆にその見られたい自分で話してもらうっていうのも結構許容してるじゃないですけど、ほんとに自由に話してもらったり。こっちのコメントに対してまた話が広がったり、私が間に入ってる感じがあるので、全然違うなっては思います。

花梨:なるほど。

あるく:めっちゃすごい抽象的な話が、めちゃくちゃ長くて申し訳ないんですけど、聞いてくれてありがとうございます。

花梨:いえいえ、めっちゃ楽しいです。

あるく:わー、嬉しい、優しい。

未来:戦わざるをえない人生なんだろうなって。いろんなものと。その戦ってる自分が好きなんだろうなというか。ぶつかってる自分が好きなんです。

花梨:5年後10年後あるいは亡くなるときまで想像していただいて、あるくさんは未来に対してはどういったイメージ、理想をお持ちですか?

あるく:未来は、多分、今後も自分が楽しくなるために動き続けて、ちゃんと楽しいなとか、自分はこれでよかったなって思ってるんだろうなっていうのが、一つと。
またなんだかんだ私は戦い続けるんだろうなとは思ったりします。すごい戦うって抽象的なんですけど。

花梨:うんうん。

あるく:ただ幸せだなって、静かにその環境で居続けるのではなくて、いろんな環境とか、いろんな人に会うために飛び込んでいって、そこでちょっと傷ついたりうまくいかないってなったりとか。
あと、ある程度頑張り続けて、戦う人生なんだろうな、戦わざるをえない人生なんだろうなって。いろんなものと。そしてその戦ってる自分が好きなんだろうなというか。ぶつかってる自分が好きなんです。なので今後も、多分いろんなところに飛び込んでいっていろんなことにぶつかっていくみたいな感じがします。めっちゃ全部抽象的なんですけど。

花梨:全然大丈夫です。ちょっといろいろ根掘り葉掘り聞くんですけど。
なんか結構、過去も、現在でも、楽しいっていうワードがすごく出てくるなと思ったんですけど、なんか、楽しいをもうちょっと違う言葉で表現するとしたら、あるくさんにとって楽しいってどんな状態なんですかね?

あるく:あー、面白い。めっちゃ私もそういう質問できるようになりたいです。
すごい充実してる。充実感とか満足感。すごいお腹いっぱいな時間が結構多くて、食べ物ってよりは、嬉しいな、本当に何か体の内側から、手とか足の先まで、満足感が溢れてるわって思う瞬間が結構あって、それが「楽しい」かもしれない。
それだとまだあれですね、言い換えるとしたら、他の人とかにちゃんと人として大事にしてもらえてるなとか、一緒にいなくてもきっとあの人は自分のこと大事に思ってくれてるなって思えてる瞬間がたくさんなのが、やっぱ自分の中で大きいかもしれないです。楽しいとかそういう感情の中に。

花梨:なるほど。なんか楽しいっていう状態と戦い続けるっていう状態って、完璧に繋がっているっていうわけではないかもしれないんですけど、何かどういう形であるくさんの中で巡ってくと思いますか?楽しいっていう状態と、あと戦い続けたい状態って、その二つに関連性ってあるのかなって。

あるく:もうめっちゃ逆だなってすごい思いますね。楽しいって満足だし、満足って何も変化がない、変化しなくていいって状態。それこそ、何だろう、本当に幸せで同じメンバーとずっと、何も緊張したりとか人と比べなくていい環境に行く必要がない状態。新しい環境にぶつかっていく時とか何かに挑戦する時って、今の自分を変えたいから、行くと思うんですけど。楽しいとかって、変わらなくてもその状態がもう楽しいから、自分から意識しないと、そのぶつかったり戦ったりってなくていい。すごい繋がってない真逆だなと思うんですけど。
でもやっぱり私、いつも楽しい、けど、新しい環境とか自分があぁ全然まだまだだなとか、こんなにすごいこと考えてる人がいっぱいいるんだって、そういう人に出会ったりすると、やっぱりちょっと焦るし苦しい気持ちになったりとか、自分全然できなかったなとか、思うんですけど。
やっぱり、ちょっとした挑戦とかをちょっとよくわからない部分に飛び込んでいく自分が好きなんだなって思いますね。だから、全然繋がりはない、けど繋がってる。
例えばなんですけど。あ、まためっちゃ勝手にまた喋り続けちゃうんですけど。

花梨:いえいえ。

あるく:ありがとうございます。
私、秋から留学に行くんですけど、その留学が、結構他の人は一緒に留学先に行く人がいる、同じ大学に一緒に行く人がいたり、もう現地に同じ大学から行ってる人がいたりする中で、誰も一緒に行く人がいなくて、現地にも行ってる人がいない状態に1人で飛び込んでいくことになるんですけど。準備段階では、今手続きとか準備しないといけない時期なんですけど。そのときにはすごい助けてくれる人がいて。すごいご縁に恵まれてもう私が全部教えてあげるからみたいな。お母さんとか、娘が1人で誰もいないところに行って不安だと思うけど私が全部教えて支えるからお母さん大丈夫ですって言って、いいよって言ってくれるような人が、もうなんでも聞いてって言ってくれる人に恵まれて、それってすごい幸せだけど、でもちゃんと1人で新しい環境に跳び込んでいくっていうのが自分らしいなと思って。

高校も、高校時代すごい楽しくてみんなに恵まれてて、そういう人達がいっぱいだったんですけどその人たちみんな東京とか札幌と行く中で、でもやっぱり私は挑戦したいって、1人で東北の山の中に来てたりとか。何かそういう部分がずっとこのまま続くんだろうなっていう気がしてます。応援してくれて、助けてくれる人がいて、何かあった時に逃げ込める場所はあるけど、でもひとりでどこかに飛び込み続ける。

花梨:なるほど。楽しい状態と今戦い続けるっていうところ、二つあると思うんですけど、それがどっちに偏りが大きくなる未来って、何か想像できますか?それとも、このままこの二つはずっとあるくさんの中で抱えたまま生きていくのかなって考えてますか?ちょっと変な質問なんですけど。

あるく:でも私、ずっとこの矛盾みたいなのを抱えて生きていく気がします。今考えてる中で、私は未来にこれをやりたいとか、これのために頑張るっていうより、振り返ってこれでよかったんだなとかって噛みしめるタイプなんですけど、だからあんまり未来でこれをやろうとかも考えてないんですけど。
もし今後結婚とか、そういう相手がいなかったら、世界中を飛び回って、世界にこんだけ人口がいたら、1人ぐらい合う人結婚してくれる人もいるだろうとかって、それを探し続けて死んでいこうって思ってるんですけど。っていうふうにやっぱり未来も動き続けてたりとか、どっか飛び込んでって、その間に死のうと思ってるんで。多分それは両立して生きていく気がします。

花梨:はい、ありがとうございます。

花梨:もしもの未来の質問に、移ろうと思うんですけど。もし、東京の大学に行ってたらどうなってたと思いますか?

あるく:わ-、私めっちゃ考えて答えが出てないんですけど。どうなったんだろうな。多分、もしかしたら今すごい自分的には自分との付き合い方ってことがすごいわかってきた時期だなというか、自分で自分とうまく手を繋げたり、自分で自分のこといい感じに抱きしめられてるなって感じる時期で。すごいどんどんどんどん生きやすくなってきてる感覚があるんですけど、もしかしたらこんなに安定してはいなかったかなと思います。多分、私のことだからきっと向こうに行っても楽しかったと思うんですけど。でも、今の自分じゃもちろんなかったと思うし。
高校までは、すごい楽しいけどやっぱり波があって、他の人の力を借りないと切り替えられないというか、自分で自分の大丈夫を信じれなくて。他の人に励ましてもらって大丈夫だよって言われてやっと安心する自分がだったのが、今それが変わって、自分で自分のこと大丈夫って励ませるようになったし、自分で自分は大丈夫っていうのを信じられるようになったと思うんですけど。
東京に行ってたら、もしかしたら、周りの人に恵まれて、絶対楽しいかっただろうなと思うけど、自分で自分のことをこんなに信じられてなかったんじゃないかなって、こうやって思ってなかったんじゃないかなとは思ったりします。

花梨:それはやっぱり、今いる大学に行ったからこそ得られたものというか。その自分で自分を信じるみたいなところに関しても。

あるく:そんな気がします。めちゃくちゃしんどい時期があったからこそ今の自分があって、今が幸せで、これからの人生もきっと楽しいことを信じられてるんだと思います。高校までは、高校も割と楽しかったからこそ、楽しくない瞬間ってない方がいいんじゃないか、苦しい思いはしなくていいならしない方がいいんじゃないかって思って、楽しい時間が終わるのが怖かったんですけど。
大学入って、苦しい時間って、自分の未来に対する信頼のためにあるんだなって。楽しい時間が終わることに対する不安があって、楽しいのに不安があった中で、大学入ってから絶対にきっと未来も自分は楽しいだろうって言い切れるようになったっていうか。なんかぐちゃぐちゃしてます、大丈夫ですかね。

花梨:全然大丈夫です。

あるく:自分なりの、苦しい時間とか苦しいものに対する意味づけができるようになって。高校のときみたいに、未来に対する不安、これから何かあった時に今の自分じゃ乗り越えられないんじゃないかみたいな不安があったのが、苦しいかもしれないけどでも絶対何とかなるしなんかとかできるって思えるようになったのがちょっと大きいですね。なんかそれは多分こっちにきて苦しかったからなおかげな気がします。

花梨:その高校時代味わっていた楽しさと、今味わってる楽しさって、何か違いますか?っていうのをめっちゃ聞きたいんですけど。

あるく:わー、めっちゃいい質問、私じゃ絶対考えられなかった。ありがとうございます。
なんだろう、高校のときの楽しさはやっぱり他の人ありきの楽しさというか。周りの人のおかげで楽しめてるけど、私は自分の力で立ってないなみたいなの、どこか自分に対する引け目みたいなものがあったんですけど。もちろんすごい素敵な出会いとかご縁に恵まれて、周りのおかげもあるけど。
今は、もし、今この人たちがなくなっちゃったりとかまた環境が変わったり関係性が変わっても、でもきっと自分が楽しくするために自分で動けるな私っていう。
周りに対しても、高校の時は依存しすぎてるっていうか、周りの人のおかげだからこそ周りの人が離れるのが怖かったし、すごい大事にしないとってちょっと必死な感じだった、多分。ってのもどっかであった中で、今は本当にお互いのために周りの人をちゃんと大事にできるようになったというか。すごい、抽象的。

花梨:いえいえ、全然です。

あるく:ありがとうございます、理解してくれて。ちょっと抽象的なんで、もっと考えます、確かに。今の楽しいが何なのかを今日考えます。

花梨:ありがとうございます。そしたら、最後にいい残したことがあればお聞きしたいんですが、いかがですか?

あるく:インタビュアーさんによってこんなに空気とか違うんだなって思ったのと、あとインスタでアカウントをやってるので、見守ってくれる人が1人でもいたらいいなっていう感じです。

花梨:ありがとうございます。

あとがき

【インタビュアー:花梨】

1,インタビューしたあるくさんの印象
・1つ1つの質問を丁寧に考えて自分の言葉でまとめて伝えてくれる
・自分の現状を理解していて、何が必要か分析できている印象
・1つ1つの出来事に素直に取り組んでいる、飾り気のない人
という印象を受けました!

2,その他、思ったこと
・その質問いいね!とかは普段インタビュー中は言われないので、新鮮でした。反応が貰えた分、いつもより安心している自分がいました。
・自分の聞き方の印象を言語化してもらってなんか嬉しい気分になってます。
・自分も、インタビュイー側にいつか回ってみたいです!質問の角度とか、口調とか、色々参考にしたいなと。

【参加者:あるく】

1,3回目でどうだったか?
3回を通して自分が変わらずに使う表現や話がわかってきて、自分の中で何を大事にしてるか、何に満足してるかを自分で再確認しながら話してる感覚でした。あと自分の話し方が大分マシになってきてるかもって感覚がやっぱりありました。自分は話に苦手意識があったので、「回数を重ねたらちゃんと話し方や話してる時の頭の中が整理される」って成功体験になって自信になりました。就活してる人とかにも、「練習したらちゃんと変わります」って思ってもらえたらいいなって思いました。(自分も少しだけ就活の面接に前向きになれました)

2,人が違ってどうだったか?
インタビューの基本的な方は同じなはずなのにやっぱり全然違くて、「間取りは全く同じだけどインテリアや部屋の雰囲気が全然違うそれぞれのお部屋にお邪魔している感覚」をイメージしました。なんかスピっぽくて怪しい感想になっちゃうんですが、イワナさんのときは眩しくきらきらで花がいっぱいな部屋をずっとイメージしてたんですが、花梨さんは静かで穏やかな波のようなイメージでした。

3,その他、思ったことは?
自分はいつも栗林さんに「暴走してる、共感しすぎてる」ってFBをいただくんですが、自分の話をするって思っている以上に皆さん不安げで「こんな感じで大丈夫ですかね、、?」ってよく聞かれて、そんな中で「そのままで大丈夫ですよ、そのお話で大丈夫ですよ」っていうのを自分の感想やコメントをしすぎず、共感やリアクションしすぎずどう伝えたらいいんだろう、、って模索中だった中でひとつの答えみたいなインタビューでした。花梨さんは静かで基本的なリアクションのみなんですがなぜか安心感がとてもあって「話してていいんだ」って温かさを感じながら進められたので、「共感しない」と「相手への安心感/需要」って両立できるんだなあって感想でした。(あと花梨さんの静かな感じと途中で笑ってくれるギャップがとてもかわいかったです)前回インタビューしていただいたイワナさんも話しやすかったんですが、それはお互いの波長が合うというかお互いに盛り上がってる感覚だったので、また別でした。

【文字起こし・編集:mii】

1,インタビュアーはあるくさんに対してどういうアプローチをしていたか
あるくさんの言葉に対して、比較、言い換え、具体化、抽象化など、いろいろな方法で話を広げていたので、3回目だけど、あるくさんが初めて答える質問も多かった。

2,あるくさんはどう変わっていたか?
前回までに答えたところは、既に自分の中でまとまっておられててすらすら話すことが出来ていた。就活でも、面接苦手な人は数こなすと考えがまとまってきて効果的なのかも。
何度も出てくるセリフはあるくさんが大事にしていることなんだと思った。
はじめて答える質問に対しては、自分の考えを作りながら丁寧に話すので喋るのが長くなるというのはどのインタビュアー相手でも変わらなかった。はじめて答える質問に対して、明確な答えが無いと短く終わったり、わかりませんと答えたりする人も多いのに対して、あるくさんは対話しながら答えをつくっていて、考えの途中段階を人に見せられる人なんだと思った。

3,その他、思ったこと
インタビューの中でよく出てくる、あるくさんの共感やお礼の言葉がすごい特徴的だなと感じてたけど、「周りの人のおかげだからこそ周りの人が離れるのが怖かったし、すごい大事にしないとってちょっと必死な感じだった、多分。」というところで、自分の気持ちをしっかり伝えることがあるくさんの他の人を大事にする方法なんだなと思った。

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