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実験しゅー

 はい、シュークリーム回(突然の恒例化)です。今回は実験ということで、まぁ「料理は科学」というので製菓に実験はつきものなのです(と「初心者」にすらなれていない者がほざいております)。

 で今回何をしたかというと、「余ったシュークリームの生地(パータシュー)を冷凍しちゃったんだけど、これって使えるの?」と「オーブン使うのめんどくさいんだけど、魚焼きグリルじゃダメなの?」という二つの疑問に、一つの生地だけで挑みました。つまり今回分かったのは上記のいずれの問題でも無く「余ったシュークリームの生地を冷凍しちゃったんだけど、魚焼きグリルで焼けるの?」という問題のみです。まぁこれだけでも結構あり得る状況だと思うので価値はあると思います。

 結論から言うと「できる」でした。ただ再現性はあまり高くないのであくまで参考程度にとどめてください。まぁ私の生地の読者の方々には「えぇ~!冷凍した生地でもグリルで焼けるの~!?」となるような方はあまりいないとは思うので躍起になって突っ込まれることもないとは思いますが、事例が一つなので「科学」というにはあまりにもエセエセし過ぎです。あくまで参考、これ魔法の言葉。

 ラップに包んでいた生地を部屋に出して放置して解凍しました。それっぽい言い方をすれば室温で解凍ということです。冷蔵庫を使わなかったのには特に理由はありません。早く試したかったからです。でもしっかりとかすのは恐らく大事です。シュークリームの解説をだらだらするつもりは無いですが軽く説明しますと、シューは生地中の水分が蒸発することによって上の生地の部分が持ち上げられて膨らむのですが、中に凍った部分が残っていると内部の温度が上がる前に生地の上の部分がガチガチに焼き固まってしまい、横から蒸気が抜けて上手く膨らまなくなるのではないかと。まぁ試して無いのでわかりませんが。生地が戻ったらキッチンペーパーの上にスプーンでこんもり盛っておきます。前の生地で言った通り私は絞り袋を使いません(使え)。まぁ今回は量も少ないですしこうするほか無いと思います。

 グリルは強火で三分ほど空焼きして予熱し、中火に下げて八分ほど焼成したところいい感じに膨らみ、焼き目もついてきたので弱火に下げて五分ほど焼きました。オーブンよりは圧倒的に短くなります。しかしやはりオーブンとは特性が違うのでうかうかしていると上の方からどんどん焦げていきます。はい、五分は長すぎ。もしかしたら火を切って放置、とかの方がよかったかもしれません。あとずっと見てなさい。目を離したからこうなりました。ヘッダー画像の通りです。

 まぁご家庭のグリルによって火力も違うでしょうし時間もあくまで目安ですが出来るよ~という話でした。次生地を作ったときにもう一度ためしてみようと思います。画像の生地を焼いた時に珈琲アイスを仕込んでいたので「珈琲なら焦げの苦みを誤魔化せるんじゃね?」という発想でいれてみました。こっちはちゃんと絞り袋使いましたよ。ええ。で「陳腐な一夏に」の三週目のヘッダーになってるあの画像です。幸い裏面は黒くなっていなかったので裏面を表面だったということにしました。

 という訳で「余ったシュークリームの生地を冷凍しちゃったんだけど、魚焼きグリルで焼けるの?」の答えは「出来るけどしっかりグリル見とけ」です。ではまた

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